「ヘーベルハウスってシロアリに強いって聞くけど、本当なのかな?」、「シロアリが出ないって営業さんから聞いたのに、メンテナンスが必要ってどういうこと?」そんな疑問をお持ちではないですか?ヘーベルハウスを建てた方のブログや口コミを見ると、「シロアリが出た!」という声もあって、不安になりますよね。
特に、大切なペットへの影響を考えて、強い薬剤を使う防蟻処理は避けたいもの。また、ヘーベルハウス特有の床下に入れない構造では、どのように点検するのか、床下点検口はどこにあるのか気になるところです。
この記事では、定期的に行われる15年点検の内容や、万が一の雨漏り保証との関連、シロアリ以外の虫対策まで、気になるポイントを徹底的に掘り下げます。
大切なマイホームで失敗や後悔をしないためにも、保証の詳しい内容から、過去には裁判に至ったケースまで、ヘーベルハウスのシロアリ対策の真実に迫ります。

ちなみにシロアリはアリの仲間ではなく、ゴキブリの仲間です。絶対に出てほしくないですね。
- ヘーベルハウスが謳うシロアリ対策の真実
- 保証の適用範囲と保証を延長するための条件
- 「床下に入れない」構造での具体的な点検とメンテナンス方法
- 実際に起きたトラブルや裁判事例から学ぶべき注意点



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ヘーベルハウスでシロアリ被害は本当にない?


- 公式が謳う防蟻処理と実際の評判
- 床下に入れない構造と点検方法
- 床下点検口から行うメンテナンス
- シロアリ以外の虫の侵入リスクは?
- 築15年点検の内容とメンテナンス
公式が謳う防蟻処理と実際の評判


ヘーベルハウスは、ALCコンクリート「ヘーベル」という建材の優れた性能を理由に、シロアリに強い住宅だとアピールしていることが多いですね。
確かに、主原料が無機質であるヘーベルは、シロアリのエサとなる木材のように腐食したり、直接食べられたりする心配が少ないと考えられます。実際に旭化成の実験でも、シロアリがいる環境下でヘーベルの健全性が保たれたというデータが示されています。
ただ、ここで注意したいのは、「家全体がシロアリの被害に遭わない」というわけではない点です。ヘーベルハウスは鉄骨構造ですが、床を支える「床組」など、部分的に木材が使用されている箇所があります。また、シロアリは雑食なので、木材だけでなく壁の内部にある断熱材を食べてしまうこともあるのですよ。
このため、公式のアピールとは裏腹に、施主の方々のブログやQ&Aサイトでは「ヘー-ベルハウスなのにシロアリが出た」という声が実際に複数見られます。
「営業担当者から『シロアリの心配はいらない』と聞いて契約したのに、築10年を過ぎてから防蟻メンテナンスの案内が届き、話が違うと感じた」という経験をされた方もいらっしゃるようです。
つまり、ヘーベルハウスの防蟻性能が高いのは事実かもしれませんが、被害リスクがゼロになるわけではない、と理解しておくことが大切になります。
床下に入れない構造と点検方法


ヘーベルハウスの大きな特徴の一つに、床下の空間が非常に狭く、人が入れない構造になっている点が挙げられます。これは、一般的な木造住宅の床下とは大きく異なる部分ですね。
多くのハウスメーカーでは、床下に作業員が潜り込んで隅々まで点検や薬剤散布を行いますが、ヘーベルハウスでは物理的にそれができません。
では、どのようにして点検するのでしょうか。 主な点検方法は、基礎の外周に設けられた換気口や、室内に設置された床下点検口からの目視確認となります。
水道メーターで漏水がないかを確認したり、基礎の表面にひび割れがないかを見たりすることで、間接的に異常を察知する方法がとられます。
この構造には、デメリットも考えられます。人が直接入れないため、床下の奥で発生している初期のシロアリ被害や、配管からのわずかな水漏れなどを見逃してしまう可能性は否定できません。隅々まで直接確認できないことは、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そのため、定期点検の際に、担当者に気になる点を具体的に伝え、可能な範囲で詳しく見てもらうことが、より安心につながる鍵となります。
床下点検口から行うメンテナンス


前述の通り、ヘーベルハウスは床下に人が入れないため、シロアリの防蟻メンテナンスは主に床下点検口や基礎の換気口から行われます。具体的には、専用の長いノズルが付いた噴霧器を使い、点検口から床下全体に薬剤を散布する方法が一般的です。
このとき、特に注意深く処理されるのが玄関です。玄関の土間やタイル下は、地面との距離が近く、シロアリが侵入しやすいポイントの一つ。そのため、タイルの目地にドリルで小さな穴を開け、そこから薬剤を注入するという、専門的な作業が行われることがあります。
ただ、この方法にも限界があります。家の形状によっては、点検口からではどうしても薬剤が届かない死角が生まれてしまうのです。そのような場合、ヘーベルハウスの指定業者は、なんと室内の床にドリルで穴を開け、そこからノズルを差し込んで薬剤を散布するという手段をとることがあるようです。
もちろん、ソファの下など、家具で隠れるような目立たない場所を選んで施工する配慮はされるようですが、新築の家に穴を開けることに抵抗を感じる方は少なくないでしょう。
このように、ヘーベルハウスのメンテナンスは、その特殊な構造ゆえに、他の住宅とは異なる方法で行われることを事前に理解しておく必要があります。
シロアリ以外の虫の侵入リスクは?


シロアリ対策に注目が集まりがちですが、マイホームでの生活では、他の小さな虫の侵入も気になりますよね。ヘーベルハウスの基礎には、床下の換気を行うためのスリット状の換気口が設けられています。この網目は、シロアリのような比較的大きな虫の侵入は防げるものの、小さなアリやヤスデといった虫が通り抜けてしまう可能性はあります。
実際に、ある施主さんの体験談では、工事担当者から「小さいアリくらいなら床下に入ってしまう可能性がある」という説明を受けたそうです。特に、もともと更地だった場所に新築した場合、土の中にあった巣が工事によって壊され、アリが新たな住処を求めて活発に動き回ることがあるようです。
もちろん、床下に入った虫がすぐに室内にまで出てくるわけではありません。ヘーベルハウスの構造は気密性が考慮されているため、侵入経路は限られています。考えられる経路としては、玄関ドアのゴムパッキンの隙間や、サッシの水抜き穴などが挙げられます。
シロアリほど家屋に大きなダメージを与えるわけではありませんが、こうした小さな虫でも、室内で頻繁に見かけるようになると、やはり気持ちの良いものではありません。
家の周りに物を置きっぱなしにせず風通しを良くしたり、基礎の近くに植木鉢などを置かないようにしたりと、虫が寄り付きにくい環境を日頃から作っておくことも、快適な暮らしのための一つの工夫と言えそうです。
築15年点検の内容とメンテナンス


ヘーベルハウスでは、引き渡し後、定期的に無料の点検が行われます。特に築15年の節目に行われる点検は、経年劣化が出始める時期ということもあり、チェック項目も多岐にわたります。この15年点検も、費用は無料で受けられるので安心してください。
点検内容は10年点検時の項目に加え、より細かい部分までチェックが入ります。具体的にどのような箇所を見るのか、下の表で確認してみましょう。
点検時期 | 主な点検箇所(外回り) | 主な点検箇所(屋内・設備) | 費用 |
---|---|---|---|
10年点検 | 基礎、外壁、屋根・軒天、防水シート | 給排水設備、床下 | 無料 |
15年点検 | 10年点検項目に加え、ベランダ手摺りの劣化など | 10年点検項目に加え、玄関ドア、サッシ、シャッター、吊戸棚の動作状況など | 無料 |
このように、15年点検では外壁や屋根といった基本的な部分だけでなく、玄関ドアの開閉やサッシの締まり具合など、日々の暮らしに直結する部分まで丁寧に確認してもらえます。
ただし、注意したいのは、点検の結果、補修が必要だと判断された場合の対応です。点検自体は無料ですが、コーキングの増し打ちや外壁塗装といったメンテナンス工事は有償となります。
特に築15年という時期は、外壁のコーキングが劣化し、メンテナンスが推奨されるタイミングです。ヘーベルハウスから外壁塗装を含めた補修工事の提案を受ける可能性が高いと考えておくと良いでしょう。その提案を受けるかどうかは、費用や内容をよく検討して判断することが大切です。
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ヘーベルハウスのシロアリ保証とトラブル


- シロアリ被害に対する保証の範囲
- 有料工事が条件の保証延長制度
- 雨漏り保証とシロアリ被害の関連
- 過去に起きた裁判の事例とは
- ヘーベルハウスのシロアリ対策まとめ
シロアリ被害に対する保証の範囲


ヘーベルハウスの保証制度は、一見すると手厚いように感じられますが、シロアリ被害に関しては、その適用範囲を正しく理解しておくことが非常に大切です。多くの方が誤解しがちなのですが、ヘーベルハウスの長期保証は「無条件で何でも保証してくれる」というものではありません。
まず、新築時の防蟻保証は、一般的に5年間です。これは、施工時に散布した薬剤の効果が持続する期間に基づいています。この5年の間に、定められた方法で施工したにもかかわらずシロアリ被害が発生した場合は、保証に基づき駆除や修繕が行われます。
問題は、保証期間が切れた後です。保証を延長するためには、ヘーベルハウスが指定する有料の防蟻メンテナンス工事を受ける必要があります。このメンテナンスを受けずに放置してシロアリ被害に遭った場合、駆除や修繕にかかる費用は全て自己負担となってしまいます。
「シロアリの心配はいらないと聞いていたのに」と感じるかもしれませんが、契約書には防蟻保証期間と、その後のメンテナンスについて記載されているはずです。
口頭での説明だけを信じるのではなく、契約書や保証書の内容を自分の目でしっかりと確認し、不明な点は担当者に質問する姿勢が、後々のトラブルを避けるために不可欠です。
有料工事が条件の保証延長制度


ヘーベルハウスの保証を長く維持するためには、「有料のメンテナンス工事」が必須条件となることをご存知でしょうか。これはシロアリ対策に限った話ではなく、外壁塗装や防水工事など、住まいの耐久性を維持するための重要なメンテナンス全般に当てはまります。
例えば、10年点検や15年点検で、外壁のコーキングや屋根の防水シートに劣化が見つかったとします。このとき、ヘーベルハウスから「この部分を修理しないと、今後の保証は継続できません」という形で、有償の補修工事を提案されます。
もし、この提案を断り、ヘーベルハウス以外の業者に依頼したり、工事自体を見送ったりした場合、その時点でヘーベルハウスの保証は打ち切られてしまうのです。
これは、施主にとっては非常に悩ましい選択となります。ヘーベルハウスが提案するメンテナンス費用は、一般的なリフォーム業者に依頼するよりも高額になる傾向があるためです。
保証を続けるか、費用を抑えるか
ここで、あなたは二つの選択肢を迫られることになります。 一つは、割高な費用を支払ってでもヘーベルハウスの保証を継続し、安心感を得る道。もう一つは、保証は失われるものの、より安価な他の専門業者に工事を依頼して、目先のコストを抑える道です。
どちらが正解ということはありません。ただ、ヘーベルハウスの「保証延長」という言葉は、「次の無料点検を受けられる権利」という意味合いが強く、期間中の無償修理を約束するものではない、という点は理解しておく必要があります。この仕組みを知った上で、ご自身のライフプランや経済状況に合わせて、最適な選択をすることが求められます。
雨漏り保証とシロアリ被害の関連


シロアリと雨漏りは、一見すると別の問題のようですが、実は密接な関係にあります。シロアリは湿った木材を好むため、雨漏りによって家屋の木材が湿気を含むと、シロアリを呼び寄せる絶好の環境となってしまうのです。
ヘーベルハウスの雨漏りに関する保証は、法律で定められた「瑕疵担保責任」に基づき、基本的に引き渡しから10年間です。この期間内に、施工上の不備が原因で雨漏りが発生した場合は、無償で修理してもらえます。しかし、10年を過ぎてからの雨漏りや、台風などの自然災害が原因の場合は、保証の対象外となり、修理は有償となるのが一般的です。
ここで注意したいのが、屋根の防水シートの耐久性です。ヘーベルハウスの屋根は、防水シートによる施工がされていますが、このシートは経年劣化します。立地条件にもよりますが、築14〜15年で劣化が進み、雨漏りが発生したという事例も報告されています。
もし、保証期間が過ぎた後に雨漏りが発生し、それを放置してしまった場合、どうなるでしょうか。湿った木部にシロアリが住み着き、被害が拡大してしまう恐れがあります。
この場合、雨漏りの修理費用に加えて、シロアリの駆除・修繕費用も自己負担となり、経済的なダメージは非常に大きくなります。
このように、雨漏り対策をきちんと行うことは、結果的にシロアリ予防にもつながります。保証期間だけに頼るのではなく、定期的な点検で家の状態を把握し、必要なメンテナンスを適切な時期に行うことが、家を長持ちさせる秘訣と言えます。
過去に起きた裁判の事例とは


「ハウスメーカーを相手に裁判なんて、大げさな…」と感じるかもしれません。しかし、住宅という非常に高価な買い物だからこそ、施工ミスや説明不足が原因で、施主とハウスメーカーが法的な場で争うケースは、残念ながら存在します。
ヘーベルハウスに関しても、過去に施主が問題を訴えた事例が報告されています。例えば、建築ジャーナリストの岩山健一氏が公開した動画では、平成11年(1999年)に建てられたヘーベルハウスの欠陥が指摘されていました。
内容は、建築確認申請が出されていない、条例で定められた防火仕様が守られていない、そして床下に断熱材が全く入っていないなど、衝撃的なものでした。
この件では、断熱材が入っていないために冬場の光熱費が月5万円にも上ったとされています。当時の基準と今の基準を単純に比較することはできませんが、施主が「聞いていた話と違う」「約束された性能が確保されていない」と感じたとき、トラブルに発展する可能性を示唆しています。
また、シロアリ問題に関しても、「契約前は『心配ない』と説明されたのに、実際には被害が発生し、有償のメンテナンスが必要になった」という点について、ハウスメーカー側の説明責任が問われることも考えられます。
もちろん、裁判には多大な時間と労力、そして費用がかかります。多くの施主は、泣き寝入りを選択してしまうのが現実かもしれません。だからこそ、私たちは契約前の段階で、情報をうのみにせず、書面の内容を精査し、納得できるまで質問を重ねることが大切なのです。
ヘーベルハウスのシロアリ対策まとめ


ここまで、ヘーベルハウスのシロアリ対策に関する様々な情報を見てきました。最後に、この記事の重要なポイントをまとめておきましょう。
- ヘーベルハウスはALCコンクリートというシロアリが食べにくい建材を使用している
- しかし家全体がシロアリに無縁というわけではなく被害事例は存在する
- 床組や断熱材など、シロアリのエサになる部分があるため注意が必要
- 「シロアリの心配はいらない」という営業トークを鵜呑みにするのは危険
- 新築時にも防蟻処理は行われているが、薬剤の効果は約5年で切れる
- 防蟻保証の期間は一般的に5年で、延長には有料メンテナンスが必須
- メンテナンスをしないと保証が打ち切られ、被害発生時の修繕は自己負担となる
- ヘーベルハウスは床下に人が入れない特殊な構造をしている
- 点検や駆除は、主に床下点検口や基礎の換気口から行われる
- 薬剤が届かない箇所は、室内の床に穴を開けて注入することがある
- 10年点検や15年点検などの定期点検は無料で受けられる
- 点検で発覚した不具合の修理やメンテナンスは有償となる
- 雨漏りを放置すると、湿った木材にシロアリが発生するリスクが高まる
- 施工不良や説明不足をめぐり、過去に裁判に発展したケースも報告されている
- 契約書や保証書の内容をしっかり確認し、長期的な視点で家づくりを考えることが大切
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