スウェーデンハウスの、あの素敵で大きな木の窓。憧れますよね。でも、もしも「窓が割れる」ようなことがあったら…と、ふと不安になることはありませんか?
特に、修理や窓ガラス交換にかかる交換費用はどれくらいなのか、日々の木製サッシメンテナンスは大変ではないか、気になるところだと思います。また、割れにくいと聞くけれど、家の壁構造や耐震等級と窓の強度はどう関係しているのか、劣化やパッキン交換は必要なのか、といった疑問も湧いてきますよね。
もちろん、暮らしの安心に欠かせない防犯性能や、快適さを左右する窓の熱貫流率についても、しっかり理解しておきたいものです。この記事では、そんなあなたの様々な疑問や不安に寄り添い、スウェーデンハウスの窓について、多角的な視点から詳しく解説していきます。
- 窓が割れた際の修理・交換にかかる費用の目安
- 窓の性能を長く保つためのメンテナンス方法
- 災害時にも割れにくいとされる窓の構造と性能
- 窓がもたらす防犯や省エネといった暮らしのメリット

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スウェーデンハウスの窓が割れると修理費用は高額?


- 窓ガラス交換と部分修理の可否
- 窓の交換費用は30万円が相場か
- 経年劣化とパッキン交換の必要性
- 定期的な木製サッシメンテナンスの内容
- ガラス破損で高まる防犯上のリスク
窓ガラス交換と部分修理の可否


スウェーデンハウスの窓にヒビが入ってしまった場合、多くの方が「ガラス一枚だけを交換できないかしら?」と考えるかもしれません。ただ、残念ながら、それは難しいのが実情です。
その理由は、スウェーデンハウスの窓が、3枚のガラスと2つの中空層が一体となった「複層ガラスユニット」として製造されているためです。潜水艦のハッチのように高い気密性を保つための特殊な構造なので、表面のガラス1枚に傷がついただけでも、ユニット全体の交換が必要になります。
特に、都市部の防火地域で採用される防火仕様の窓の場合、ガラスだけでなく木製のサッシ(窓枠)ごと交換となるケースもあるようです。これは、防火性能の認定がサッシとガラスを一体のものとして取得しているためで、部分的な修理ではその性能を保証できなくなるからです。このように、高い性能を維持するための構造が、修理の際にはユニット全体の交換という形につながる、という点は注意が必要かもしれませんね。
窓の交換費用は30万円が相場か


では、実際に窓を交換する場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか。インターネット上の情報を見ると、窓のサイズや仕様によっては30万円近い見積もりになったという例も見られます。一見すると高額に感じるかもしれませんが、これにはいくつかの理由が考えられます。
まず、スウェーデンハウスの窓は、自社工場で製造されるオリジナルの高性能製品です。一般的なアルミサッシなどとは異なり、どこでも手に入るものではないため、価格競争が起きにくいのです。
加えて、費用にはガラスやサッシ本体の価格だけでなく、スウェーデンからの運搬費、専門の技術者による交換作業費、古い窓の処分代、そして諸経費などが含まれます。特に、厚さ4mmのガラスを3枚も使用した重い窓ユニットを安全に交換するには、相応の技術と手間がかかります。
このように考えると、30万円という金額は、その高い断熱性や気密性、遮音性といった性能を回復するための、いわば「適正価格」と捉えることができるのかもしれません。
経年劣化とパッキン交換の必要性


窓の性能を長く維持するためには、経年劣化への対応も大切になってきます。特に注意したいのが、窓枠の周囲にぐるりと配置されている黒いゴム製の「気密パッキン」です。
このパッキンは、窓とサッシを密着させて、外気の侵入や音漏れを防ぐ非常に重要な役割を担っています。しかし、ゴム製品であるため、長年紫外線や風雨にさらされることで、どうしても硬くなったり、ひび割れが生じたりします。パッキンが劣化すると、せっかくの高い気密性や断熱性が損なわれ、すきま風や結露の原因にもなりかねません。
このような状態になったら、パッキンの交換を検討するサインです。費用は、一般的に1メートルあたり500円から1,500円程度に工賃が加わる形になります。窓全体の交換に比べれば費用は抑えられますので、窓の開け閉めがスムーズでなくなった、すきま風を感じるようになった、といった変化に気づいたら、早めに専門の方に相談するのがおすすめですよ。
定期的な木製サッシメンテナンスの内容


「木製の窓はメンテナンスが大変そう」というイメージ、ありますよね。確かに、アルミサッシのように完全にメンテナンスフリーというわけにはいきません。ただ、これは「手間がかかる」というデメリットであると同時に、「手をかければ、ずっと使い続けられる」という大きなメリットでもあるのです。
主なメンテナンスは、数年に一度の「塗装」です。木材は呼吸しているため、塗装によって表面を保護し、紫外線や雨水による劣化を防いであげる必要があります。特に日当たりの良い南側の窓などは、こまめなケアが大切になります。
「DIYなんて経験がないから不安…」という方も大丈夫。スウェーデンハウスでは、オーナー向けにメンテナンス講習会を開催しており、ハケの使い方から塗料選びまで、プロが丁寧に教えてくれます。自分で手をかけた窓は愛着も湧きますし、塗り終えた後の達成感は格別だという声も多いようです。もちろん、ご自身で行うのが難しい場合は、有償でメンテナンスを依頼することもできます。
経年劣化で交換が必要になった場合、サッシごと交換になることが多い樹脂製やアルミ製と違い、適切に手入れをすれば何十年も使い続けられる。これは、環境にも優しく、スウェーデンハウスならではの素敵な考え方ですよね。
ガラス破損で高まる防犯上のリスク


もし窓ガラスが割れてしまった場合、心配なのは修理費用だけではありません。実は、防犯上のリスクが大きく高まるという点も見逃せない注意点です。
警察庁のデータによると、一戸建て住宅への侵入窃盗は、その半数以上が窓からの侵入です。ガラスが割れたままの状態の家は、侵入者にとって「どうぞ入ってください」と言っているようなもの。特に、大きな地震などの災害後は、地域の防犯機能が一時的に低下し、被災した家屋を狙った空き巣被害が多発する傾向にあると言われています。
建物の倒壊は免れたとしても、窓が施錠できない状態では、安心して避難生活を送ることもままなりません。高額な修理費用もさることながら、家族の安全と大切な財産を守るためにも、万が一ガラスが破損してしまった際には、できるだけ速やかに修理を手配することが、二次的な被害を防ぐ上で非常に大切になると言えます。
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スウェーデンハウスの窓は災害で割れるのを防げる?


- そもそも窓は割れにくい災害に強い構造
- 地震の揺れに強いモノボックスという壁構造
- 耐震等級を超える層間変形量の少なさ
- 3層ガラスによる防犯性能の高さ
- 省エネ基準を満たす窓の熱貫流率とは
そもそも窓は割れにくい災害に強い構造


ここまで、窓が割れた際の修理やメンテナンスについてお話ししてきましたが、大前提として、スウェーデンハウスの窓は「そもそも非常に割れにくい」ということをお伝えさせてください。
その強さの秘密は、まずガラスの厚みにあります。一般的な住宅の窓ガラスが3mm厚なのに対し、スウェーデンハウスでは4mm厚のガラスを3枚も使用しています。物理的に頑丈であることに加え、台風のような強い風圧にも耐えうる設計がなされているのです。
どのくらいの風雨に耐えられるかを示す性能は等級で表されますが、スウェーデンハウスの窓の性能は、一般的な住宅の基準をはるかに超え、中高層ビルに採用されるレベルに達しています。
性能指標 | スウェーデンハウスの窓の等級 | 性能の目安 |
---|---|---|
水密性能 | W-5(最高等級) | 瞬間風速35m/sの暴風雨でも浸水しない |
耐風圧性能 | S-6(7段階中2番目に高い) | 瞬間風速67m/sの強風にも耐える(ビル23階相当) |
さらに、木製サッシは火災にも強いという特徴があります。木は燃えると表面に炭の層をつくりますが、この炭化層が断熱材の役割を果たし、内部まで火が燃え進むのを防いでくれるのです。万が一の火災の際にも、窓枠が焼け落ちて炎の侵入路となるリスクを低減してくれます。
地震の揺れに強いモノボックスという壁構造


スウェーデンハウスの窓が地震に強い理由は、窓そのものの頑丈さだけではありません。家全体の構造が、窓をしっかりと守ってくれるのです。
スウェーデンハウスの家は、「モノボックス®構造」と呼ばれる、いわば「強固な箱」のようなつくりになっています。床、壁、屋根の6つの面を強固に一体化させているため、地震の揺れという巨大なエネルギーを、特定の部分だけでなく建物全体で受け止め、しなやかに吸収・分散させることができるのです。
この構造のおかげで、地震が起きても家全体の「変形」が非常に少なくなります。一般的な引き違い窓は、家の歪みが直接窓枠に伝わり、開かなくなったりガラスが割れたりする原因になります。一方、スウェーデンハウスの窓は、躯体と窓枠の間に意図的に「ゆとり」を持たせた上で固定されているため、家の変形の影響を受けにくい構造になっています。家自体が歪みにくいから、窓も壊れにくい。とても理にかなった設計ですよね。
耐震等級を超える層間変形量の少なさ


家の地震に対する強さを示す指標として、多くの方が「耐震等級」を思い浮かべるかと思います。もちろんそれも大切なのですが、スウェーデンハウスの強さを語る上では、もう一つ「層間変形量(そうかんへんけいりょう)」という指標に注目してみてください。
これは、地震の揺れによって建物の1階と2階がどのくらい水平にズレるかを示した数値で、この値が小さいほど「建物が変形しにくい=揺れに強い」ということになります。
過去に行われた実物大の振動実験では、阪神・淡路大震災と同じレベルの揺れを与えたところ、スウェーデンハウスの層間変形量は、一般的な住宅の約1/5だったという結果が出ています。これは、構造的な損傷や、壁紙が破れるといった内装への被害のリスクが格段に低いことを意味します。
繰り返しになりますが、建物自体の変形が少ないということは、窓ガラスが割れたり、サッシが歪んで開閉できなくなったりするリスクを大幅に減らすことにつながります。家族の命を守ることはもちろん、地震の後も安心して我が家で暮らし続けるための、とても重要な性能と言えますね。
3層ガラスによる防犯性能の高さ


前述の通り、窓は住まいの弱点になりがちですが、スウェーデンハウスの窓は、その常識を覆すほどの高い防犯性能も備えています。
侵入犯の多くは、犯行に5分以上かかると侵入を諦める、というデータがあります。その点、スウェーデンハウスの窓は、厚さ4mmのガラスが3枚も重なっているため、物理的に破壊するのに非常に時間がかかります。ハンマーなどで叩いても、簡単には貫通しません。
さらに、窓のロック機構も特殊です。レバーハンドルを操作することで、サッシ全体が窓枠に強く圧着される「エアタイト構造」は、バールなどを使った「こじ開け」に対しても高い抵抗力を発揮します。
空き巣などの侵入犯は、侵入しやすい家を狙う傾向があります。一目見て「この家の窓は手強そうだ」と思わせること自体が、何よりの防犯対策になります。災害時だけでなく、日常の暮らしの中でも家族の安全を守ってくれる、とても頼もしい窓なのです。
省エネ基準を満たす窓の熱貫流率とは


最後に、窓の性能がもたらすもう一つの大きなメリット、省エネ効果についてお話ししますね。
家の断熱性を考えるとき、最も熱の出入りが激しい場所は、実は「窓」なんです。窓の断熱性能は「熱貫流率(Uw値)」という数値で表され、この値が小さいほど、熱が逃げにくく断熱性が高いということになります。
スウェーデンハウスの窓は、木製サッシとアルゴンガスが封入された3層ガラスによって、非常に高い断熱性能を実現しています。そのUw値は、国が定める省エネ基準を大きくクリアするレベルにあり、2024年に新設された「先進的窓リノベ事業」といった大型補助金制度の対象にもなっています。
高い断熱性能は、冬の暖かさや夏の涼しさを保ち、光熱費を削減してくれるだけでなく、不快な結露の発生も抑えてくれます。結露はカビやダニの原因にもなるので、健康的な暮らしを維持する上でも、窓の性能はとても大切なんですよ。
まとめ:スウェーデンハウスの窓が割れる懸念と対策
ここまで、スウェーデンハウスの窓について様々な角度から見てきました。最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。
- スウェーデンハウスの窓は3層ガラス一体型ユニット
- ひび割れなどの際は部分的なガラス修理はできずユニット交換となる
- 防火仕様の窓はサッシごと交換になる場合がある
- 交換費用はオリジナル製品のため高額になる傾向
- 見積もりには運搬費や専門の作業費が含まれる
- 気密性を保つパッキンは経年で劣化するため交換が必要
- 木製サッシは数年ごとの定期的な塗装メンテナンスを推奨
- メンテナンスは長く使い続けるための大切な作業
- ガラスが破損すると修理費用だけでなく防犯上のリスクも高まる
- 窓はそもそも4mm厚ガラス3枚で物理的に割れにくい
- 耐風圧性や水密性は中高層ビルに匹敵するレベル
- 家全体のモノボックス構造が地震の変形を抑え窓を守る
- 層間変形量が少なく地震後も窓が機能する可能性が高い
- 3層ガラスと特殊なロック機構で防犯性能も非常に高い
- 高い断熱性能(低い熱貫流率)で省エネ効果や結露防止に貢献する
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