憧れのスウェーデンハウス、そのデザイン性の高さと性能の良さは本当に魅力的ですよね。ただ、いざ具体的なプランで35坪の総額などを見ると、「もう少し費用を抑えられたら…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そもそもハウスメーカーとの値引き交渉で一体いくらくらい安くなるのか、一般的な値引き率の相場も気になるところだと思います。
実は、交渉には効果的なタイミングや値引きのコツがあり、他社との相見積もりが有効に働くことも少なくありません。一方で、やみくもな交渉は失敗や後悔につながるため、値引きしないほうが良いケースや、契約後の値引きはできないといった大切な注意点も存在します。
今回は、スウェーデンハウスの持つ特有の弱点も少しだけ踏まえながら、あなたが後悔しないための値引き交渉術を、分かりやすく解説していきますね。
- スウェーデンハウスの値引き率の相場と目標額
- 交渉を有利に進めるための具体的なコツと準備
- 交渉に最適なタイミングと避けるべき時期
- 値引き交渉で失敗しないための重要な注意点

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スウェーデンハウスの値引き交渉を始める前の基礎知識


- スウェーデンハウスの35坪の総額は?
- 気になるスウェーデンハウスの値引き率
- ハウスメーカーの値引き交渉はいくらまで?
- 交渉に使えるスウェーデンハウスの弱点
- 値引きしないほうが良いケースとは?
スウェーデンハウスの35坪の総額は?


スウェーデンハウスで家を建てる場合、35坪の住宅で総額がいくらになるのか、一番気になるところですよね。 いきなり結論からお伝えすると、土地の価格にもよりますが、土地購入を含めた総額は6,000万円前後が一つの目安と考えられます。
なぜなら、スウェーデンハウスの坪単価は平均して90万円台と比較的高価格帯に位置しており、35坪の建物本体だけでも建築費用が2,800万円から3,500万円ほどになることが多いからです。例えば、データベース内の愛知県の事例では、約35坪の建築費用が2,800万円、土地代が3,300万円で、総額6,100万円となっています。
もちろん、これはあくまで一例です。都市部で地価の高いエリアであれば総額はさらに上がりますし、逆に土地をすでに所有している場合や、郊外で土地代を抑えられる場合は、総額を大きく下げることが可能になります。
このように、総額は土地の条件に大きく左右される点を理解しておくことが大切です。まずはご自身の計画で、建物と土地にどれくらいの予算を配分できるのかをじっくり考えてみることが、具体的な資金計画の第一歩となります。
気になるスウェーデンハウスの値引き率


スウェーデンハウスとの交渉で、どれくらいの値引きが期待できるのか、その値引き率はとても気になりますよね。 一般的に、スウェーデンハウスの値引き率は建物本体価格の3%から5%程度が相場とされています。
他の大手ハウスメーカーでは5%から10%の値引きが見られることもあるため、比較すると少し控えめな印象を受けるかもしれません。
その理由は、スウェーデンハウスが元々、品質を最優先しており、大幅な値引きを前提とした価格設定をしていないことにあります。標準仕様で高性能な木製サッシ3層ガラス窓などを採用しているため、もともとの価格に価値がしっかりと反映されているのですね。
ただ、これはあくまで一般的な目安です。過去のブログ事例では、決算期などのタイミングや交渉術を駆使して、約13%という大きな値引きを勝ち取ったケースも報告されています。
また、単純な金額の値引きだけでなく、カーテンや照明、外構工事の一部負担といった、オプションサービスを付けてもらう形での実質的な割引も期待できます。
ですから、交渉に臨む際は、インターネット上の大きな値引き率だけを鵜呑みにせず、3%~5%を現実的な目標としつつ、交渉次第でそれ以上の結果も引き出せる可能性がある、というスタンスでいるのが良さそうです。
ハウスメーカーの値引き交渉はいくらまで?


値引き率と合わせて、「結局いくらくらい安くなるの?」という具体的な金額も知りたいですよね。 スウェーデンハウスの場合、値引き額の目安としては数十万円から、多くても200万円程度が現実的なラインと考えられます。
前述の通り、値引き率が3%~5%という点を踏まえると、この金額がイメージしやすくなります。例えば、建物本体の価格が3,500万円だったと仮定してみましょう。
値引き率 | 値引き額の目安 |
---|---|
3% | 105万円 |
5% | 175万円 |
このように計算すると、100万円から200万円弱の値引きが一つの目標となりそうです。実際に、過去の事例を見ても、この範囲での値引き交渉が成功しているケースが多く見られます。
ただし、注意したいのは、これはあくまで建物の仕様や契約時期、担当者との関係性など、様々な条件が組み合わさって決まるということです。全てのケースで必ずこの金額が値引きされるわけではありません。
したがって、具体的な目標金額をご自身の中で持っておくことは大切ですが、その金額に固執しすぎず、もし届かなくてもオプションサービスで調整してもらうなど、柔軟な姿勢で交渉に臨むことが、満足のいく結果につながる鍵となります。
交渉に使えるスウェーデンハウスの弱点


少し駆け引きのようになってしまいますが、交渉を有利に進めるためには、スウェーデンハウスが持つ「弱点」というか、交渉の糸口になり得る特徴を理解しておくのも一つの手です。 主に、以下の3点が挙げられます。
1. 価格の高さ
スウェーデンハウスは高品質ゆえに、他のハウスメーカーと比較して価格帯が高いです。これは交渉の際に「品質やデザインは本当に魅力的なのですが、予算的に少し厳しくて…」といった形で、熱意と共に予算面の課題を正直に伝えるための材料になります。
2. 個性的な北欧デザイン
特徴的な外観は大きな魅力ですが、人によっては「好みが分かれる」「街並みに馴染むか心配」という側面もあります。これを直接的な弱点として指摘するのではなく、「この素敵なデザインの家を、何とか予算内で実現したい」というポジティブな相談に転換するのがポイントです。
3. メンテナンスの手間
木製サッシをはじめ、木の質感を活かした家は定期的なメンテナンスが不可欠です。この点について、「メンテナンスも楽しみながら暮らしたいと考えていますが、初期費用で少しでもご協力いただけると、長期的に安心して住み続けられます」といった形で、将来を見据えた相談として切り出すことができます。
これらの点を「弱点」として攻撃的に使うのではなく、あくまで「御社で建てたいという強い思いがあるからこそ相談したい」という姿勢で伝えることで、担当者の方も親身になって検討してくれる可能性が高まります。
値引きしないほうが良いケースとは?


実は、値引き交渉をしないほうが、結果的に良い家づくりにつながるケースも存在します。 一番の理由は、無理な値引き要求が、住宅の品質低下につながるリスクをはらんでいるからです。
ハウスメーカー側も利益を確保しなくてはなりません。そのため、過度な値引きに応じてしまうと、その差額を見えない部分で調整しようとする可能性があります。例えば、断熱材や構造材といった、完成後には確認できない部分のグレードを下げたり、現場の職人さんの人数を減らして人件費を切り詰めたり、といった事態も考えられなくはありません。
また、強引な交渉は、これまで良好な関係を築いてきた営業担当者の方との信頼関係を損ねてしまうことにもつながります。家づくりは契約後も長く続く共同作業ですから、関係性の悪化はその後の打ち合わせの雰囲気や、細やかな要望への対応に影響を与えてしまうかもしれません。
特に、以下のような場合は、値引き交渉に固執しないほうが賢明です。
- 担当者が最初から「うちは値引きをしない方針です」と明言している場合
- 規格型住宅の「ヘンマベスト」など、元々価格を抑えたプランを検討している場合
- すでに見積もりの段階で、納得のいく価格やサービスが提示されている場合
家の価値は金額だけで決まるものではありません。最終的に満足できる家を手に入れるためにも、品質や担当者との信頼関係を大切にし、時には値引きにこだわらないという判断も大切になります。
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成功へ導くスウェーデンハウスの値引き交渉術


- ハウスメーカーの値引き交渉に最適なタイミング
- 相見積もりで有利に交渉を進める
- 成功率を上げる値引きのコツとは
- 契約後の値引きは原則として不可能
- スウェーデンハウスの値引き交渉の要点
ハウスメーカーの値引き交渉に最適なタイミング


値引き交渉を成功させるには、内容だけでなく「いつ」切り出すかが非常に大切です。闇雲に交渉するのではなく、戦略的にタイミングを狙いましょう。 交渉に最も適したタイミングは「契約の直前」で、時期としては「決算期」や「閑散期」が狙い目になります。
交渉を持ちかけるタイミングは「契約直前」に一度だけ
値引きの話は、プランや仕様がほぼ固まり、契約を結ぶ直前のタイミングで、一度だけ行うのが最も効果的です。最初の打ち合わせから値引きの話ばかりしてしまうと、相手に良くない印象を与えたり、値引き分をあらかじめ上乗せした見積もりを出されたりする可能性もあります。
「プランはとても気に入っていて、ぜひ契約したいのですが、予算だけがネックで…」と、契約の意思を明確に示した上で相談することで、営業担当者も「あと一押し」と考えて、真剣に検討してくれるでしょう。
狙うべき時期は「決算期」と「閑散期」
多くのハウスメーカーは、会社の決算前に一つでも多く契約を取りたいと考えています。スウェーデンハウスをはじめ、多くの大手ハウスメーカーは3月や9月が決算期にあたるため、その直前の時期は交渉が通りやすい絶好のチャンスです。
決算月(本決算・中間決算) | 主なハウスメーカー |
---|---|
1月・7月 | 積水ハウス など |
3月・9月 | スウェーデンハウス, 住友林業, セキスイハイム, ダイワハウス など |
5月・11月 | タマホーム など |
また、国土交通省の統計データを見ると、住宅の着工数が少なくなる1月頃は、いわゆる「閑散期」にあたります。この時期も契約を獲得したいという会社の思いが強くなるため、交渉が有利に進む可能性があります。 これらのタイミングを意識して家づくりのスケジュールを組むことが、賢い交渉術の一つと言えますね。
相見積もりで有利に交渉を進める


値引き交渉を有利に進める上で、最も強力な武器となるのが「相見積もり」です。 これは、他のハウスメーカーからも同様の条件で見積もりを取り、比較検討することを指します。
なぜ相見積もりが有効かというと、他社の具体的な見積書があることで、提示されている価格が妥当なのかを客観的に判断する基準ができるからです。
また、それを交渉のテーブルに出すことで、「他社はこれくらいの金額と仕様で提案してくれています」と、具体的な根拠をもって相談できるため、スウェーデンハウス側にも競争意識が生まれ、より良い条件を引き出しやすくなります。
相見積もりを取る際のポイントは、同程度の価格帯や品質を持つハウスメーカーを2~3社選ぶことです。例えば、住友林業や三井ホームといったメーカーが比較対象としてよく挙げられます。
そして、交渉の際には「スウェーデンハウスさんが第一希望なのですが、正直なところ、予算の面で〇〇社さんと迷っています」というスタンスで伝えるのがコツです。あくまでスウェーデンハウスで建てたいという熱意を見せつつ、現実的な課題として他社の存在を伝えることで、相手も「何とかして自社で決めてもらいたい」と考えてくれるでしょう。
ただ単に価格を比較して「安くしてほしい」と伝えるのではなく、誠実な態度で相談することが、良好な関係を保ちながら交渉を成功させる鍵となります。
成功率を上げる値引きのコツとは


タイミングと相見積もりの準備が整ったら、次はいよいよ交渉本番です。ここでは、成功率をさらに高めるための具体的なコツをいくつかご紹介しますね。
営業担当者を味方につける
家づくりは、営業担当者の方との二人三脚です。高圧的な態度で値引きを迫るのではなく、「〇〇さんだからこそお願いしたい」「〇〇さんの提案が一番心に響きました」といった形で、担当者個人への信頼や評価を伝えましょう。担当者も人間ですから、「このお客様のために頑張りたい」と思ってもらえれば、社内で最大限の努力をしてくれる可能性が高まります。
決裁権のある上司の同席をお願いする
値引きの最終的な判断は、営業担当者の一存では決められないことがほとんどです。そこで、「ぜひ、上司の方にも私達の熱意をお伝えしたいので、次回の打ち合わせに同席していただけないでしょうか」とお願いしてみるのも有効な手段です。支店長など、決裁権を持つ役職の方がその場で判断することで、通常よりも大きな値引きや特別なサービスが引き出せる場合があります。
金額だけでなく「オプションサービス」を狙う
建物本体価格の値引きが限界に達した場合でも、諦めるのはまだ早いです。交渉の方向性を変えて、「もし金額が難しいようであれば、カーテンや照明器具、あるいは外構工事の一部などをサービスしていただくことは可能でしょうか?」と相談してみましょう。
金額での値引きは難しくても、こうした「現物支給」の形であれば、会社としても比較的対応しやすいことがあります。総額で見れば、これも立派なコストダウンにつながります。
これらのコツを上手に使い分け、あくまで「相談」という形で真摯に伝えることが、お互いにとって気持ちの良い着地点を見つけるための秘訣です。
契約後の値引きは原則として不可能


これは非常に大切なポイントなので、ぜひ覚えておいてください。ハウスメーカーとの間で「工事請負契約」を交わした後に、値引きを要求することは原則として不可能です。
工事請負契約は、あなたが「この仕様と金額で家を建ててください」と依頼し、ハウスメーカーが「分かりました、その内容で建てます」と約束する、法的な効力を持つ契約です。一度双方の合意のもとでサインをしてしまうと、その内容が絶対的な基準となります。
もちろん、契約後に仕様を変更して、追加で費用が発生することはよくあります。しかし、逆に見積もり金額から減額してもらう、つまり値引きをしてもらうことはまずあり得ません。
もし、契約を結んだ後に「やっぱりもう少し安くしてほしい」と交渉しようとすると、ハウスメーカー側からは「契約内容にご納得いただけたはずでは?」と思われてしまいます。最悪の場合、無理な要求をする「クレーマー」と見なされ、それまで築いてきた信頼関係が一瞬で崩れ去ってしまうリスクすらあります。
だからこそ、値引きに関する全ての交渉は、必ず契約書にサインをする前までに完了させなければなりません。金額、仕様、サービス内容の全てに心から納得できた状態で、契約に臨むようにしてくださいね。
スウェーデンハウスの値引き交渉の要点


これまでお話ししてきた、スウェーデンハウスの値引き交渉を成功させるための大切なポイントを、最後にまとめてみました。
- スウェーデンハウスの坪単価は高価格帯に位置する
- 一般的な値引き率は3%から5%が目安
- 交渉の目標額は数十万から200万円程度が現実的
- 交渉のタイミングは決算期を狙った契約直前がベスト
- 1月などの住宅着工が少ない閑散期も狙い目
- 同価格帯のハウスメーカーとの相見積もりは必須
- 価格だけでなく品質やデザインの良さを褒めて熱意を伝える
- 営業担当者を味方につけるコミュニケーションを心がける
- 決裁権のある支店長など上司の同席をお願いするのも有効
- 本体価格の値引きが難しければオプションサービスを狙う
- 「価格の高さ」や「メンテナンスの手間」を相談の糸口にする
- 無理な値引き要求は住宅の品質低下につながるリスクがある
- 担当者との信頼関係を何よりも大切にする
- 契約書にサインした後の値引き交渉はできない
- 全ての交渉は必ず契約前に終わらせる
タウンライフ家づくり
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