一条工務店で無垢床フローリングにしたい！気になる費用・欠点・ゴキブリについて

一条工務店で家づくりを考える中で、「無垢床を取り入れたいけれど実際どうなんだろう」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

この記事では、一条工務店の無垢床を中心に、人気の床材モクリアや石目調フローリング、ハグミー床材、グランスマート床材など各シリーズごとの仕様を比較しながら、床材のおすすめポイントを詳しく解説します。

床が傷つきやすいといったリアルな悩みや、フローリング張り替え費用の目安、無垢床は何年もつのかといった耐久性の疑問、さらにライブナチュラルプレミアムの価格帯やモクリアの評判なども網羅。

欠点・メリット・デメリットを踏まえつつ、どんな床材がライフスタイルに合うのかを探るヒントをお届けします。

また、「無垢床にはゴキブリが出やすい？」というよくある疑問にも触れ、安心して選べる床材選びをサポートします。

これから一条工務店で床材を検討するすべての方に向けた、実用的なガイドとしてご活用ください。

項目	内容
無垢床の特徴	自然な風合いと足触りの良さ。経年変化を楽しめる
メリット	木の香り・温もり・高いデザイン性・調湿性あり
デメリット	キズや凹みがつきやすい。湿度で伸縮しやすい
床は何年もつ？	無垢材は手入れ次第で30年以上使用可能
床暖房との相性	施工・樹種に注意が必要。対応できる製品もあり
床が傷つきやすい理由	柔らかく自然素材のため。家具・落下物に注意
モクリアの評判	手入れしやすく見た目も良い。高評価多数
石目調フローリング	水回りに最適。防水性・デザイン性が高い
ハグミーの床材	EBコートが標準。石目調フローリングは水回りに
グランスマート床材	標準でモクリアを採用。高品質だがオプション費用に注意
ライブナチュラルプレミアム価格	2万～4万円/坪。施工範囲により総額変動
床材おすすめ選び方	家族構成・ペットの有無・好みの質感で判断
フローリング張り替え費用	シート材2万/坪～、無垢材は3万～5万円/坪
無垢床とゴキブリ	直接的関係なし。湿気・清掃状況の方が重要
結論	ライフスタイルに合った床材選びが後悔しないコツ

一条工務店 無垢床の特徴と選び方

• 無垢床の欠点・メリット・デメリット
• 床材に迷ったらおすすめは？
• 床は何年もつ？耐久性の比較
• 一条工務店の床 傷つきやすいって本当？
• 無垢床とモクリアの違いとは？
• 石目調フローリングとの違いも解説

無垢床の欠点とは!?メリット・デメリット

無垢床の魅力は、何といっても自然な木の風合いを肌で感じられることです。見た目にも温もりがあり、素足で歩くとやさしい感触が楽しめます。足裏から感じる木のぬくもりは、冬でも冷たさをあまり感じず、心地よさが続くのも特徴です。

一方で、天然素材ならではの注意点もあります。湿度や温度の変化に敏感で、季節によって膨張や収縮を繰り返すことがあります。これにより反りや隙間ができたり、わずかにきしみ音がすることもあります。こうした性質から、床暖房と組み合わせる際には慎重な施工や材料選びが求められます。

また、無垢床は表面が柔らかいため、キズがつきやすいという弱点があります。家具を引きずったり、重い物を落としたときのへこみや、ペットの爪あとなども目立ちやすいです。そして日焼けや経年による変色も避けられませんが、それらを「味わい」として楽しむ考え方もあります。

お手入れも定期的に行う必要があります。乾拭きや固く絞った雑巾での掃除、オイルやワックスでのメンテナンスなど、少し手間はかかりますが、その分素材への愛着も湧きます。

ただし、長い目で見れば、使い込むごとに味わい深さが増していくのが無垢材の大きな魅力です。新品のときが完成形ではなく、家族の歴史とともに育っていく床として取り入れることで、年月とともに価値が深まっていきます。

床材に迷ったらおすすめは？

どの床材を選ぶか迷ったとき、まずは「家族構成」と「ライフスタイル」に目を向けてみてください。家族の人数や年齢、日常の過ごし方が床材選びに大きく関係してきます。

例えば、小さなお子さんがいるご家庭では、ジュースをこぼしたりおもちゃを落としたりと、床に負担がかかる場面が多くあります。こういったケースでは、水や汚れに強く、お手入れが簡単なシート系の床材が安心です。特にモクリアは、見た目の高級感と機能性のバランスが良いため、忙しいご家庭に向いています。

また、ペットを飼っている場合は、滑りにくさやキズのつきにくさも大事なポイントです。犬や猫が走り回っても安心な、耐久性のある素材を選ぶと良いでしょう。クッション性が高い床材を使うことで、ペットの足腰への負担も軽減できます。

一方で、自然素材の風合いを重視する方には、ライブナチュラルプレミアムのような挽き板タイプのフローリングがおすすめです。天然木の質感がしっかりと感じられ、見た目にも美しく、触れるたびに癒されるようなやさしい空気感があります。特に素足で過ごす時間が多い方には、足触りの心地よさを実感できるはずです。

もちろん、素材ごとに価格や手入れの手間も異なるため、それぞれの特徴を比較して選ぶことが重要です。必要に応じて各メーカーのショールームで実物を見て、実際の質感や踏み心地を体感しておくと安心ですよ。

このように考えると、最終的には「何を優先したいか」によってベストな選択が変わってきます。見た目、耐久性、メンテナンスのしやすさなど、暮らしに合った床材を選ぶことで、後悔のない快適な住まいを実現できるでしょう。

床は何年もつ？耐久性の比較

床材の耐久性は、選ぶ素材によって実はかなり差があります。たとえば、一般的に使われるシート材は、表面にプリントされた化粧シートを貼っているため、水や汚れには比較的強く、日常の掃除も簡単です。そのため、小さなお子さんがいたり、ペットと暮らす家庭には向いている素材です。

しかし、シート材は毎日の使用で少しずつ摩耗したり、特に家具を頻繁に動かすと表面が削れたり、角が剥がれてしまうこともあります。長年使うと色あせやめくれといった劣化も出やすく、部分的に張り替えが必要になることもあるため、注意が必要です。

一方で、無垢材や挽き板などの天然素材を使用した床材は、しっかりメンテナンスすれば10年、20年、さらには30年と使い続けることができます。天然木は傷やへこみが付きやすい一方で、サンドペーパーで研磨したり、オイルを塗り直すことで見た目をある程度修復できる点が大きなメリットです。

ただし、天然素材の床材には湿度管理が求められるほか、年に数回のオイル塗布などのお手入れも必要となります。そういったメンテナンスを「楽しみ」と感じられるかどうかが、長く快適に使えるかどうかの分かれ道になりそうです。

このように考えると、床材はただ「長持ちするかどうか」だけでなく、「どの程度の手間と費用をかけられるか」や「どれくらいの期間、その床と暮らしたいか」によっても最適な選択肢が変わってきます。長期的に快適に過ごすためには、素材の特徴をよく理解したうえで、ライフスタイルに合った床材を選ぶことが大切です。

一条工務店の床 傷つきやすいって本当？

一条工務店の標準床材であるEBコートフローリングは、カタログや説明上では「キズや汚れに強い」とされています。その理由は、表面に特殊なEB（エレクトロンビーム）コーティングが施されているためで、日常的な水はねや軽い摩擦、簡単な汚れには非常に強く、掃除もしやすいというメリットがあります。

ただし、実際に生活してみると、思った以上に傷がつくと感じる方も少なくありません。たとえば、鍋や食器を誤って落としたときや、椅子を引きずったときなどには、表面にへこみや小さなめくれができることがあります。特にキッチンやダイニングのように使用頻度が高く、動きの多いエリアでは、こうしたキズのリスクが高まります。

それに加えて、床が濃い色であればあるほど、小さなキズも目立ちやすくなります。特に光沢のあるタイプだと、光の反射で細かなスレも見えやすくなるため、気になる方にとってはストレスになるかもしれません。

このため、実際に暮らすうえでは、床を守る工夫が必要です。家具の脚にフェルトパッドを付けたり、子どもが遊ぶエリアにラグを敷いたりすると、日々のダメージを軽減できます。また、ペットがいるご家庭では、ツメによる細かい傷にも気をつけたいところです。

一方で、無垢床やライブナチュラルプレミアムのような挽き板タイプの場合、素材自体がやわらかいため、さらにキズには注意が必要です。ただ、そのキズやへこみを経年変化の一部として楽しむ方も多く、素材の“味”として愛着が湧くこともあります。あくまで使い方次第で「短所」にも「個性」にもなる点が、床材選びの奥深さといえるでしょう。

無垢床とモクリアの違いとは？

モクリアは一条工務店オリジナルの化粧シートフローリングで、日常生活における使い勝手の良さが際立つ床材です。特に、表面が強化された構造になっているため、キズや汚れ、水分に対して高い耐性を持ち、掃除のしやすさやお手入れの負担が少ないという点が大きな魅力です。加えて、板幅が広めで空間に高級感を演出しやすく、現代のインテリアにもよくなじみます。

それに対して、無垢床は自然素材のもつ豊かな風合いや、時間とともに深まる経年変化の美しさが特徴です。本物の木ならではの香りや、足に伝わるあたたかみのある質感は、他の素材には代えがたい魅力があります。特に素足で歩いたときのやわらかい感触や音の響きの柔らかさなど、日々の生活に心地よさをもたらしてくれます。

ただし、無垢材は自然のままの状態で加工されているため、湿気や乾燥の影響を受けやすく、反りや隙間が生じる可能性があります。また、価格も高めであることから、初期費用の負担を感じる方も少なくありません。加えて、床暖房との併用においては、使用できる樹種や厚みが限られる場合があり、施工には慎重な検討が必要です。

一方、モクリアは床暖房との相性も良好で、快適な室内環境を保ちながら、メンテナンス性とコストパフォーマンスの両立を図れる素材です。忙しいご家庭や掃除を楽にしたい方には非常に適しています。

このように、無垢床とモクリアはそれぞれに異なる特長と価値を持っています。質感や風合い、耐久性、価格、手入れのしやすさなど、暮らし方や求める快適さのポイントによって、最適な選択肢は変わってきます。どちらか一方が絶対に優れているわけではありませんので、自分たちの生活スタイルや価値観に合わせて選ぶことが後悔しない床材選びにつながります。

石目調フローリングとの違いも解説

石目調フローリングは、主に水回りに用いられることの多い床材で、デザイン性と防水性の高さが魅力です。特に近年は、タイル調やモルタル調、大理石風のデザインなど、インテリアのテイストに合わせて選べるバリエーションが増えています。そのため、キッチン、洗面所、脱衣所、トイレなどに取り入れれば、スタイリッシュで清潔感のある空間を演出することができます。

この床材は一見すると本物の石のような質感を持ちながら、実際にはシート系の素材であることが多く、冷たくなりすぎない点も特長の一つです。特に冬場の寒さを気にされる方にとっては、足元の冷えが抑えられるのは嬉しいポイントでしょう。また、表面が滑りにくい加工になっているものもあり、小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭でも安心して使えるのも人気の理由です。

ただし、この石目調フローリングはあくまで機能性やデザイン性を重視したものであり、天然素材である無垢床とは異なる魅力を持っています。無垢床がもつ自然な風合いや木の温もり、経年による味わいの深まりとは対照的に、石目調は一定の質感を安定して保てる点が利点です。

インテリア全体のバランスを考えたときには、リビングや寝室など落ち着いた空間には無垢床、水回りには石目調といったように、空間ごとに役割を分けて床材を使い分けることが理想的です。実際、一条工務店の住宅でもこのような張り分けが一般的で、機能性と快適性を両立させる提案がされています。

このように、それぞれの床材には適した用途とメリットがありますので、単純な「どちらが優れているか」ではなく、ライフスタイルや好みに応じて最適な配置を選ぶのが満足度の高い住まいづくりにつながります。

一条工務店 無垢床と他床材の比較

• ライブナチュラルプレミアムの価格感
• モクリアの評判は実際どう？
• ハグミーの床材事情まとめ
• グランスマートの床材は高い？
• フローリング張り替え費用はいくら？
• 無垢床にゴキブリが出やすい？真相検証

ライブナチュラルプレミアムの価格感

ライブナチュラルプレミアムは、朝日ウッドテック社が手掛ける挽き板タイプの高級フローリングであり、その質感や性能の高さから、一条工務店の住宅でも根強い人気を誇っています。天然木をスライスした挽き板を表面に貼り付けることで、無垢材に近い風合いと足触りを実現しながら、安定性や施工のしやすさを兼ね備えているのが特徴です。

価格についてはオプション扱いとなり、種類によって差があります。例えば、ハードメイプルは比較的安価な部類で2万円台／坪程度で導入できるのに対し、木目が豊かで高級感のあるオークは3万円台、さらに深い色味と重厚な印象のブラックウォールナットになると4万円近くまで上がります。このように、選ぶ樹種によって予算感は大きく変動します。

加えて、施工面積によっても総額は変動しますが、一般的なLDKなどの主要スペースに採用すると、全体として20万円〜40万円程度の追加費用がかかるケースが多いようです。ただし、玄関やトイレ、水回りなどには別の床材を使うことで、コストを部分的に抑える工夫も可能です。

これらの費用に見合う価値があると感じる方も多く、特に見た目の高級感と、素足で歩いたときのしっとりとした心地よさは、価格以上の満足感につながるとの声も少なくありません。さらに、抗菌・抗ウイルス性、耐薬品性などの性能も備えており、機能面でも優れている点は安心材料のひとつです。

総じて、ライブナチュラルプレミアムは「多少コストをかけても、空間全体の雰囲気や素材の質にこだわりたい」という方にとって非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

モクリアの評判は実際どう？

モクリアはその高いデザイン性と実用性で、非常に多くの利用者から高評価を得ています。特に一条工務店の全館床暖房との相性が良い点が好評で、床に触れた瞬間の「サラサラとした質感が気持ちいい」といった声がよく聞かれます。全館床暖房の快適さを損なわない素材でありながら、冬場でも足元が冷たく感じにくいため、特に素足で過ごすことの多いご家庭にはぴったりです。

さらにモクリアは、板幅が170mmと広く設計されているため、視覚的に空間が広く見えるというメリットがあります。シンプルで洗練された木目調のデザインも、北欧風やモダンテイストのインテリアにマッチしやすく、見た目の高級感を求める方にもおすすめされています。

実用面でも評価は高く、水や汚れに強いため、飲みこぼしや食べこぼしのある子育て世帯でも安心して使えます。表面に凹凸のある構造が採用されており、滑りにくさも確保されているため、ペットや高齢の家族がいる家庭でも安全性が高いとされています。モクリアの表面はコーティング加工が施されており、ワックス不要でお手入れが簡単なのも嬉しいポイントです。

ただし一方で、シート素材であるがゆえに、長期間使用していく中で表面に微細なスレや光沢の変化が出ることもあるようです。そういった点が気になる方は、挽き板や無垢材などの天然素材との違いを理解したうえで選ぶのがよいでしょう。

総合的に見てモクリアは、価格、デザイン、機能性のバランスが非常に取れている床材であり、多くの家庭にフィットする選択肢となっています。

ハグミーの床材事情まとめ

ハグミーは一条工務店が展開する規格住宅シリーズのひとつで、間取りや設備があらかじめ設定されていることでコストを抑えつつ、高性能な住まいを実現できるのが特長です。特に若い世代や共働き夫婦、初めてマイホームを建てる方に支持されており、必要な機能をしっかり備えたスマートな住まいとして人気があります。

床材については、基本的にEBコートフローリングが標準仕様となっており、色の選択肢は限られているものの、モダンで使いやすいカラーが揃っています。このEBコートフローリングは、表面に特殊コーティングが施されており、耐水性や耐久性に優れ、日常のお手入れがとても楽なのが魅力です。さらに、光沢のある質感で、部屋全体に明るく清潔感のある印象を与えてくれます。

また、水回りに関しては石目調フローリングが標準で採用されています。こちらは防水性を重視して設計されており、キッチンやトイレ、洗面所といった場所に適しています。石目調のデザインは、見た目にも高級感があり、アクセントとしてインテリアにメリハリを与えてくれます。

ただし、自由設計の住宅とは異なり、床材を含めた内装の変更には制限があります。たとえば、ライブナチュラルプレミアムなどの上位グレードの床材を採用したい場合は、ハグミーでは対応できない場合もあります。そのため、特定の床材に強いこだわりがある方は、契約前に必ず仕様の詳細を確認することが重要です。

全体として、ハグミーの床材仕様はコストと機能性のバランスが非常に取れており、家づくりの負担を軽くしながらも、快適な住環境を実現できる構成になっています。

グランスマートの床材は高い？

グランスマートは一条工務店が展開する「グランシリーズ」の中でも特にグレードの高い住宅商品で、デザイン性・性能ともにハイレベルな仕様が魅力です。その標準仕様として採用されている床材には、一条工務店オリジナルの「モクリア」が含まれており、高級感と機能性を両立させた質の高い仕上がりとなっています。

モクリアは耐水性や耐久性、さらには掃除のしやすさといった実用性にも優れているため、日々の暮らしの中でストレスを感じにくい床材です。そのため、標準仕様でも十分に満足できるという声が多く、追加料金なしでこれだけの品質が手に入るのは大きなメリットといえるでしょう。

一方で、より自然な木の風合いや足触りにこだわりたい方のために、オプションで「ライブナチュラルプレミアム」へのグレードアップも可能です。こちらは挽き板タイプのフローリングで、表面に本物の木材を使用しているため、無垢材に近い質感を楽しむことができます。ただし、選ぶ樹種や施工面積によって価格が変わり、場合によっては30万〜50万円前後の追加費用が発生するケースもあります。

価格だけを見れば確かにやや高めではありますが、空間全体の雰囲気を格段に引き上げる効果があり、床の質感にこだわる方にとっては十分に納得できる出費といえるでしょう。また、全館床暖房との相性も良く、冬でも素足で快適に過ごせるため、日常生活の質を向上させる重要なポイントにもなります。

このように、グランスマートの床材は、標準仕様でも十分に魅力的でありながら、さらに質感やデザインにこだわることで、住まい全体の完成度をさらに高めることができます。結果的にコストパフォーマンスとしても決して悪くなく、自分たちのライフスタイルや価値観に応じた選択ができる自由度の高い商品であるといえるでしょう。

フローリング張り替え費用はいくら？

フローリングの張り替え費用は、使用する素材の種類、施工範囲、そして施工にかかる手間によって大きく異なります。そのため、一概に「いくら」と言い切るのは難しいのですが、ある程度の目安はあります。

まず、もっとも安価な部類に入るのがシートタイプのフローリングです。これは合板に木目柄を印刷した化粧シートを貼ったもので、比較的安く、1坪あたりおよそ2万円前後で張り替えが可能です。見た目もきれいで手入れも簡単なため、賃貸物件やコストを抑えたいリフォームでよく選ばれます。

一方で、無垢材や挽き板といった天然素材を使用したフローリングの場合は、価格帯がぐっと上がります。これらは自然素材ならではの風合いと質感を楽しめるものですが、1坪あたり3万円から5万円程度が相場となり、施工にも高度な技術を要するため人件費もかさみます。また、木材の厚みによっても価格が変動し、無垢材でも厚みがあるタイプほど高額になりがちです。

さらに、張り替えの際には古いフローリングの撤去作業と、場合によっては下地の補修や調整が必要になることもあります。この工程が追加費用として数万円かかる場合があり、全体の予算に大きく影響する点は見落とせません。また、張り替え範囲がキッチンや洗面所などの水回りを含む場合は、防水処理や専用床材への変更も必要になることがあります。

加えて、将来的な視点で考えると、選ぶ床材によってメンテナンスの頻度や修繕費用が大きく変わってきます。例えば、シート材は長期使用で剥がれや摩耗が起きやすいため、10年以内での再施工が必要になることもありますが、無垢材であれば定期的なオイルメンテナンスや部分補修で30年以上使い続けることも可能です。

このように、単純な初期費用だけでなく、長期的な視点からもトータルコストを比較して選ぶことが、後悔しない張り替え計画のポイントになります。予算や希望のデザイン、使い方に合った素材を見極めることが大切です。

無垢床にゴキブリが出やすい？真相検証

「無垢床にするとゴキブリが出やすくなるのでは？」と心配される方もいるかもしれません。木材を使った床は自然素材であるため、「虫が寄ってくるのでは」というイメージを持たれることがあります。

しかし、実際には無垢材そのものがゴキブリの発生を誘引する原因になるという根拠はありません。ゴキブリは湿気や食べかす、ゴミなどを好むため、床材の種類よりも、室内の清潔さや通気性が大きく影響します。むしろ、表面が乾燥していて通気性の良い無垢床は、湿気のこもりやすいビニールクロスの床よりもゴキブリが好む環境とは言いづらいのです。

ただし、無垢材は湿度を吸収したり放出したりする調湿機能があるため、室内の湿気が多くなる季節には一時的に床下に湿気が溜まりやすくなることもあります。とくに通気が悪い収納スペースの奥や、湿気の多い地域などではカビやダニといった別の害虫のリスクが出てくることもあるため注意が必要です。

そうしたリスクを防ぐためには、日常的な換気と掃除が何よりも効果的です。床下の通気口をふさがないようにしたり、家具の下に湿気がこもらないよう工夫したりするだけでも違います。また、観葉植物の水やりやペットの水入れの周辺なども注意したいポイントです。

このように、無垢床だからといってゴキブリが出やすくなるわけではありません。むしろ、室内の湿気管理や清潔な暮らしを意識することで、害虫の発生リスクを大きく下げることができます。無垢材を導入する際は、こうした日常のケアを心がけることが、快適で清潔な住まいづくりの第一歩になります。

一条工務店 無垢床の特徴と選び方まとめ

• 自然な木の質感とぬくもりが足元に伝わる
• 季節の変化で膨張や収縮を起こす特性がある
• 床暖房との併用には慎重な判断が必要
• キズやへこみがつきやすく繊細な素材である
• 経年変化を楽しめる素材として人気がある
• 定期的なオイルメンテナンスなどの手入れが必要
• 家族構成によって適した床材は異なる
• ペットのいる家庭では耐久性や滑りにくさも考慮すべき
• ライブナチュラルプレミアムは質感と高級感に優れる
• モクリアは手入れのしやすさとコスパの高さが魅力
• 石目調フローリングは水回りに最適な床材である
• EBコートフローリングはキズに強いが油断は禁物
• ハグミーでは床材の自由度に制限がある
• グランスマートは標準仕様でも高品質な床材が使われている
• 無垢床がゴキブリの原因になるという根拠はない