一条工務店シューズボックスの全て！種類・収納・価格を解説

一条工務店での家づくり、玄関の印象を左右するシューズボックス選びは、とても悩ましいポイントの一つですよね。デザインや収納力はもちろん、便利な機能や価格も気になるところ。

標準仕様から、グランスマートなどの住宅に合う高級感のあるグレイスシリーズまで種類は様々。限られた奥行や寸法の中で、一体何足の靴を収納できるのか、便利な回転収納や、ベビーカーも置ける地板なしタイプといった選択肢もあります。

また、思い切って不採用にして減額するべきか、それとも素敵な玄関のためにシンデレラフィットする理想の形を追求すべきか、たくさん考えてしまいますよね。

この記事では、そんなお悩みを解決するために、一条工務店で選べるシューズボックスの情報を、メリット・デメリットを交えながら徹底的に解説していきます。

一条工務店で選べるシューズボックスの基本

• まずは知りたいシューズボックスの種類
• 標準仕様のシューズボックスとは
• グランスマートなど各シリーズの特徴
• 気になる収納力、一体何足入る？
• 注意したい奥行や寸法のポイント

まずは知りたいシューズボックスの種類

一条工務店のシューズボックスには、主に3つのシリーズがあり、それぞれデザインの方向性が異なります。

まずは、ご自身の目指す玄関の雰囲気に合わせて、どのシリーズが合うのかを知ることから始めましょう。

シリーズ名	デザインの特徴	主なカラー展開
グレイスシリーズ	高級感のある木目調で、重厚かつ洗練された印象を与えます。天然御影石のカウンターが標準で付くのも魅力です。	ホワイト、サンド、グレージュ、ダークなど
シューズウォール	床から天井までの一面収納で、i-smartらしいシャープでミニマルな空間を演出します。間接照明も採用可能です。	ピュアホワイト
i-スタンダード/i-クオリティ	i-スタンダードは木目調で可愛らしい雰囲気、i-クオリティは鏡面仕上げでスタイリッシュな印象です。	ウォールナット系3色、ピアノ系2色

このように、一条工務店では、家のコンセプトに合わせて選べる多彩な選択肢が用意されています。ナチュラルで温かい雰囲気がお好きならi-スタンダード、モダンでかっこいい玄関にしたいならグレイスシリーズやシューズウォールが候補になりますね。

標準仕様のシューズボックスとは

「標準仕様はどれ？」という疑問を持つ方も多いのですが、一条工務店の場合、どの商品を建てるかによって標準となるシューズボックスが異なります。

例えば、i-smartやi-cubeであればi-スタンダードシリーズやシューズウォールが、グラン・セゾンやグラン・スマートであればグレイスシリーズが基本的な選択肢に含まれていることが多いです。ただ、契約時のキャンペーンや仕様変更によっても変わるため、打ち合わせの際に設計士さんにご確認いただくのが最も確実です。

ここで大切なのは、一条工務店のシューズボックスは、たとえ標準仕様であっても収納力が非常に高いという点です。ご夫婦お二人暮らしの方のブログでは、「二人分の靴だけだと半分も使わないくらい余裕がある」といった声も見られました。

ですから、単純に「オプションだから良い」「標準だから劣る」と考えるのではなく、ご自身の家族構成やライフスタイルに本当に必要なサイズと機能を見極めることが、満足のいく選択への第一歩となります。

グランスマートなど各シリーズの特徴

ここでは、特にデザイン性を重視する方に人気のシリーズの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。

グレイスシリーズの魅力

グレイスシリーズの最大の魅力は、なんといってもその高級感です。落ち着いた木目調のデザインは、玄関全体を上質な空間へと高めてくれます。

そして、カウンタータイプを選んだ場合に標準で付いてくる「天然御影石」の天板は、多くの方が心惹かれるポイントではないでしょうか。キッチンで採用すると高額なオプションとなる御影石が、シューズボックスでは標準で楽しめるのは嬉しいですよね。

シューズウォールの魅力

一方、シューズウォールは「見せる収納」ではなく「隠す収納」を徹底したい方にぴったりです。壁一面が収納になるため、玄関がスッキリと広く見え、生活感を感じさせません。

また、オプションで上下に間接照明を仕込むことができるのも大きな特徴です。夜、ほんのりと灯る明かりが足元や天井を照らし、まるでホテルのようなおしゃれな空間を演出してくれます。

このように、シリーズごとの特徴を理解した上で、ご自身の理想の玄関をイメージしながら選んでいくと、きっと楽しい打ち合わせになりますよ。

気になる収納力、一体何足入る？

シューズボックスを選ぶ上で、デザインと同じくらい気になるのが「一体、何足くらい靴が入るの？」という収納力ですよね。

一条工務店の公式サイトや施主さんのブログ情報を総合すると、一般的な横幅（約2.5m）の場合、収納数の目安は以下のようになっています。

• シューズウォール：約88足
• グレイス/i-シリーズ：約82足

もちろん、これはあくまで最大幅タイプでの目安であり、選ぶサイズによって収納数は変動します。

また、後ほど詳しく解説する回転収納というオプションを選んだ場合、その部分だけで45足もの靴を収納可能です。7人家族で暮らす方のブログでも、この大容量の収納力に満足している様子がうかがえました。

ただし、収納できるのは靴だけではありません。棚板を調整すれば、ブーツや長靴はもちろん、屋外で使う小物や掃除道具などをしまっている方も多くいらっしゃいます。二人暮らしで靴が少ないご家庭では、園芸用品や洗車グッズの収納場所として活用している例もありました。

要するに、一条工務店のシューズボックスは、単純な靴箱としてだけでなく、玄関周りのものをまとめてしまえる「外部収納」としての役割も果たせるほどの高いポテンシャルを持っていると言えます。

注意したい奥行や寸法のポイント

大容量で非常に魅力的な一条工務店のシューズボックスですが、採用する際には注意しておきたい寸法に関するポイントがいくつかあります。

特に、便利な「回転収納」を検討している方は、その奥行のサイズに注意が必要です。

ある施主さんのブログによると、回転収納の棚の奥行は約28cmしかありません。このため、28cm以上の大きさの靴は物理的に収納することが難しくなります。

実際には、27cmくらいの靴でもつま先部分が少し当たってしまい、スムーズに収納できないケースもあるようです。ご家族に足のサイズが大きい方が複数いらっしゃる場合は、この点がデメリットになる可能性を考慮しておく必要があります。

そのブロガーさんのご家庭では、ご自身の27cmの靴を上段に、それより小さいご家族の靴を下段に入れることで問題を解決されていました。

このように、便利な機能には時として制限が伴うものです。採用を決める前に、ご自身の家族の靴のサイズを一度チェックしてみて、本当に問題なく使えるかどうかをシミュレーションしてみることが、後悔しないための鍵となります。

一条工務店シューズボックスの賢い選択術

• 便利な回転収納のメリットと注意点
• 地板なしタイプの便利な使い方
• 仕様変更による減額の可能性
• シンデレラフィットする収納グッズ
• 最適な一条工務店シューズボックス選び

便利な回転収納のメリットと注意点

一条工務店のシューズボックスの中でも、特にユニークで人気のある機能が「回転収納」です。

回転収納のメリット

この機能の一番のメリットは、なんと言ってもその収納効率の高さです。同じスペースの通常の棚板タイプと比較して、収納できる靴の数が約1.3倍（45足）に増えると言われています。玄関スペースが限られているけれど、たくさんの靴をしまいたい、という方には非常に魅力的な選択肢ですね。

また、「扉を開けると棚がせり出してくる」という機械的なギミックに心惹かれる方も少なくないようです。新しいもの好きの方や、少し遊び心のある家づくりを楽しみたい方にとっては、日々の暮らしにちょっとしたワクワク感をプラスしてくれる存在になるかもしれません。

注意すべきデメリット

一方で、前述の通り、奥行が約28cmしかないため、サイズの大きな靴や、高さのあるブーツ、長靴などは収納できないという明確なデメリットがあります。

ご家族の靴の種類やサイズによっては、この回転収納がうまく活用できない可能性も考えられます。デザインやギミックの面白さだけで飛びつかず、実際に収納したい靴がきちんと収まるかどうか、展示場で実物を確認したり、設計士さんに詳しく聞いたりすることが大切です。

これらのことから、回転収納は収納力を大きく向上させる一方で、収納できる靴に制限があることを理解した上で、ご自身のライフスタイルに合っているかを慎重に判断する必要があると言えます。

地板なしタイプの便利な使い方

グレイスシリーズなどで選べる「地板なし」タイプも、暮らしの質を大きく向上させてくれる可能性を秘めた賢い選択肢の一つです。

これは、シューズボックスの収納スペースの底板をなくし、玄関の土間と収納内部を地続きにする仕様のことです。

この仕様の最大のメリットは、背の高いものや、土汚れが気になるものを気兼ねなく収納できる点にあります。

例えば、

• ベビーカーや三輪車
• お子様の自転車用の空気入れ
• ゴルフバッグ
• 灯油のポリタンク

といった、通常のシューズボックスには到底入らないような大きなものでも、スッキリと玄関に収納できるようになります。

特に、間取りの都合で広い土間収納（シューズクローク）を設けられなかったご家庭にとっては、この「地板なし」タイプのシューズボックスが、土間収納の代わりとして大活躍してくれるはずです。

ただし、もちろんデメリットもあります。底板がない分、純粋な靴の収納スペースとしては少なくなってしまいます。

したがって、何を優先するかを考えることが重要です。靴の収納量を最優先するのか、それともベビーカーなどをしまえる利便性を取るのか。ご自身の暮らしを具体的にイメージして選ぶことが、満足度を高めるポイントになります。

仕様変更による減額の可能性

家づくりの打ち合わせが進むにつれて、気になるのがオプション費用ですよね。予算の壁に直面したとき、「何かを諦めて減額できないか…」と考えるのは自然なことです。

実は、一条工務店の標準的なシューズボックスを採用しない、という選択をすることで、十数万円単位の減額が可能になるケースがあります。

ある施主さんのブログでは、標準のシステムシューズボックス（約17.4万円）を不採用にした例が紹介されていました。その理由は、横幅が限られた玄関スペースを広く見せるため、そして靴箱の代わりに玄関脇にシューズクロークを設けるためでした。

このように、シューズボックスをなくすことで玄関ホールに開放感が生まれ、スッキリとした空間を実現できるというメリットがあります。

しかし、ここで注意したいのは、「減額になるから」という理由だけで安易に不採用を決めないことです。

前述のブログの施主さんも指摘されていますが、大切なのは自分たちの生活スタイルをよく考え、優先順位を決めることです。シューズボックスをなくした結果、代替案として設けたシューズクロークの造作費用の方が高くついてしまい、結果的に増額になったというケースも十分にあり得ます。

あくまでも、「理想の暮らしを実現するためにシューズボックス以外の形が良い」と考えた結果として減額が伴う、という順番で考えることが、後悔しないための賢い選択と言えるでしょう。

シンデレラフィットする収納グッズ

一条工務店のシューズボックスは、そのままでも非常に高い収納力を誇りますが、ちょっとしたグッズを活用することで、さらに使いやすく、まさに「シンデレラフィット」する理想の収納空間を作り上げることができます。

例えば、多くのブロガーさんがおすすめしているのが「備長炭シート」です。靴の湿気や臭いはどうしても気になるもの。市販の備長炭シートを棚板のサイズに合わせてカットして敷いておくだけで、消臭・除湿効果が期待でき、見た目もスッキリします。大切なシューズボックスを長く清潔に保つためにも、ぜひ取り入れたいアイテムですね。

また、カウンター部分や棚の一部に、鍵や印鑑、シャチハタなどを置くための小さなトレーを用意するのもおすすめです。100円ショップなどで手に入るおしゃれなトレーを置くだけで、細々したものが散らからず、定位置が決まって便利になります。

さらに、グレイスシリーズの扉の内側にはマグネット対応パネルが付いているモデルもあります。ここにマグネット式のフックや傘ホルダーを取り付ければ、扉の裏側も有効な収納スペースとして活用できます。ただし、玄関ドアの電子錠のキーをここに置くと、距離が近すぎて外から解錠できてしまう危険性も指摘されているため、その点だけは十分に注意してください。

これらの工夫で、既製品のシューズボックスを、ご自身の暮らしにピッタリ合った唯一無二の収納へと育てていくことができます。

最適な一条工務店シューズボックス選び

これまで解説してきたポイントを踏まえ、あなたにとって最適な一条工務店シューズボックスを選ぶための最終チェックリストをまとめました。

• 目指す玄関の雰囲気に合うデザインのシリーズを選ぶ
• 家族の人数と将来増える可能性のある靴の量から必要なサイズを考える
• カウンターの有無は玄関の使い方（鍵や小物を置くか）を左右する
• シューズウォールはミニマルでスッキリした空間を実現したい場合に最適
• グレイスシリーズは御影石カウンターなど高級感を重視する方におすすめ
• 標準仕様でも収納力は非常に高いことを忘れない
• 回転収納は便利だが、奥行28cmのサイズ制限に注意が必要
• 足のサイズが27cm以上のご家族がいる場合は特に慎重に検討する
• 地板なしタイプはベビーカーなど大きなものをしまいたい場合に有効
• 広い土間収納がない場合の代替案としても考えられる
• シューズボックスの不採用で十数万円の減額が可能になることがある
• ただし、減額目的だけの不採用は後悔のもとになる可能性も
• あくまで理想の暮らし方を優先して判断する
• 備長炭シートなどのグッズ活用で、より快適な収納空間を作れる
• 最終決定の前に、必ず展示場で実物を確認し、使い勝手を体感する