桧家住宅の家づくりを検討されている中で、長く快適に住み続けるために「家の寿命」や経年劣化について気になりますよね。特に、標準仕様である断熱材のアクアフォームにはデメリットがないのか、時間が経つと家が寒くなったり、余計な電気代がかかったりしないか、とても心配になるお気持ち、よく分かります。
また、桧家住宅の大きな魅力であるZ空調にも、実はデメリットがあるのではないか、エアコンが故障した時の費用はどれくらいかかるのか、といった不安もあるでしょう。そもそも標準の断熱等級はどのレベルなのか、より性能を高めるための断熱オプションは必要なのか、という点も知っておきたいところです。
実際に住んでみて感じた評判や欠点、他社(例えばタマホーム)との比較、そして「全館空調いらない」という意見の理由まで、気になる情報は尽きません。最悪の場合、訴訟のようなトラブルに発展する可能性も避けたいですよね。
この記事では、そんなあなたの様々な疑問にお答えするため、桧家住宅の経年劣化というテーマに焦点を当て、断熱材や設備、そして実際に住んでいる方々の声まで、多角的な情報をお届けします。
- 断熱材アクアフォームの経年劣化に関する真実
- Z空調の寿命と長期的なメンテナンスコスト
- 実際に住んでいる人のリアルな評判や注意点
- 他社比較でわかる桧家住宅のコストパフォーマンス

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桧家住宅の経年劣化と断熱性能の関係


- アクアフォームのデメリットと懸念点
- 経年で家が寒いと感じるようになるか
- 標準仕様の断熱等級はどのレベルか
- 断熱オプションで性能を強化できるか
- 寿命と評判から分かる住んでみての欠点
アクアフォームのデメリットと懸念点


桧家住宅の大きな特徴の一つが、現場で吹き付けて発泡させる断熱材「アクアフォーム」です。隙間なく施工できるため高い気密性を実現できるのが魅力ですが、一方でいくつかのデメリットや懸念点も知っておくことが大切です。
経年で縮む可能性
アクアフォームは発泡ウレタンという素材でできており、一部では経年劣化によって素材が縮んでしまう危険性が指摘されています。もし縮んで壁の中に隙間ができてしまうと、そこが熱の通り道となり、断熱性能の低下につながる可能性があります。 これには様々な説があり、施工技術がしっかりしていれば問題ないという意見もありますが、このようなリスクが語られていること自体は知っておくと良いでしょう。
シロアリへの対策は必須
実は、ウレタン系の断熱材は、シロアリにとって格好の住処や通り道になりやすいと言われています。そのため、特に基礎断熱に使う場合には、しっかりとした対策が欠かせません。 この点について、桧家住宅では基礎部分に防蟻薬剤入りの「アクアフォームNEO+TP」という製品を使用することで、シロアリのリスクに対応しています。こうした対策が施されている点は、安心材料の一つと考えられます。
可燃性について
アクアフォーム自体は燃えやすい素材です。ただ、断熱材は石膏ボードなどの内壁材の内側に施工されるため、火災の際に直接火にさらされるまでには時間がかかります。壁の内側まで火が回るような状況では、すでに家全体が大きな被害を受けている可能性が高いため、過度に心配しすぎる必要はないかもしれません。
これらのことから、アクアフォームにはメリットだけでなく、注意すべき点もあることが分かります。
経年で家が寒いと感じるようになるか


「アクアフォームが経年劣化で縮むなら、将来的に家が寒くなるのでは?」と心配になりますよね。これは、家づくりを考える上で非常に重要なポイントです。
理論上は、断熱材に隙間が生まれれば、そこから熱が逃げやすくなり、冬に寒さを感じやすくなる可能性は否定できません。特に、施工時の技術が不十分で吹き付けにムラがあった場合、年月の経過とともに問題が顕在化することも考えられます。
実際に、インターネット上の口コミでは「Z空調があるから快適に感じるだけで、家の断熱性能自体はそこまで高くないのでは?」といった意見も見られます。これは、全館空調の力で快適性を保っているものの、もし空調がなければ寒さを感じるかもしれない、という懸念の表れとも言えます。
一方で、実際に桧家住宅に住んでいる方からは、「冬でも結露は全くなく、家の中は基本的に暖かい」というポジティブな声も挙がっています。これは、桧家住宅が全棟で気密測定を実施し、高い気密性を確保していることが、断熱性能を補い、快適な室内環境に貢献している結果かもしれません。
このように考えると、一概に「寒くなる」とは言えないものの、施工品質が快適性を大きく左右する可能性がある、という点は覚えておくと良さそうです。
標準仕様の断熱等級はどのレベルか


家の暖かさや涼しさを客観的に測る指標として「断熱等級」があります。これは国が定めた基準で、等級が高いほど断熱性能が高いことを示します。
桧家住宅では、2025年現在、国の省エネ基準で定められている最高等級の「断熱等級5」を標準でクリアしています。さらに、その上の「断熱等級6」にも対応可能な仕様となっています。
この性能を支えているのが、公式サイトでも詳しく解説されている「Wバリア工法」です。これは、現場発泡断熱材「アクアフォーム」による断熱と、アルミ遮熱シートによる遮熱を組み合わせた工法です。家の隅々まで断熱材で覆い、さらに外からの熱を反射することで、魔法瓶のように家全体の温度を快適に保つことを目指しています。
また、断熱性能を示すもう一つの指標に「UA値(外皮平均熱貫流率)」がありますが、桧家住宅はUA値についても地域ごとに基準値を設け、それを上回る性能を確保しています。
このように、桧家住宅の標準仕様は、現在の日本の住宅において高いレベルの断熱性能を持っていると言えます。ただ、最高レベルの性能を求める場合は、次の項目でご紹介するオプションの検討も視野に入ってきます。
断熱オプションで性能を強化できるか


桧家住宅の標準仕様は高い断熱性能を持っていますが、「もっと性能にこだわりたい」「より厳しい寒冷地に住んでいる」という場合には、さらに性能を強化するための断熱オプションが用意されています。
例えば、壁の断熱材には、標準のアクアフォームよりも密度の高い「アクアフォームNEO」を使用することで、より高い断熱効果を得ることができます。
また、特に寒さの厳しい地域向けには、壁の外側にも断熱材を追加する「外張り断熱工法」を組み合わせた「ダブル断熱」の仕様も選択可能です。この場合、非常に高性能な「ネオマフォーム」という断熱材が使われます。
窓の性能も、家の断熱性を左右する大きな要素です。標準仕様は「Low-Eペアガラス(2層ガラス)」ですが、オプションで「ダブルLow-Eトリプルガラス(3層ガラス)」に変更することもできます。ガラスの枚数が増えることで、窓からの熱の出入りをさらに強力に防ぐことができます。
これらのオプションを選択すれば、標準仕様を上回る、極めて高い断熱性能を持つ住まいを実現することが可能です。もちろん、オプションの追加はコストアップにつながるため、ご自身の予算や、住む地域の気候に合わせて、どこまでの性能が必要かをじっくり検討することが大切になります。
寿命と評判から分かる住んでみての欠点


家の「寿命」は、建て方だけでなく、その後のメンテナンスによって大きく変わります。桧家住宅では、業界でもトップクラスの「最長60年保証」を謳っており、長期的な安心感をアピールしています。
ただし、この保証を維持するためには、定期的な点検と、必要と判断された有償のメンテナンス工事を実施することが条件となります。つまり、建てて終わりではなく、計画的なメンテナンス費用がかかってくるという点は、しっかり理解しておく必要があります。
実際に住んでみての評判に目を向けると、いくつか共通した「欠点」として挙げられる声が見られます。
一つは、外壁の汚れやすさです。標準仕様の窯業系サイディングは、コストパフォーマンスに優れる一方で、タイル外壁などと比較すると、経年で汚れが目立ちやすいと感じる方がいるようです。
また、「完全な自由設計ではない」という点も、こだわりが強い方にとっては欠点と感じられるかもしれません。桧家住宅は、ある程度規格化されたプランから選ぶ「セレクト型」を採用することで、コストを抑え、わかりやすい家づくりを実現しています。裏を返せば、間取りやデザインに強いこだわりがある場合、実現できないこともあるということです。
これらの評判は、桧家住宅の家づくりの特徴そのものでもあります。ご自身の価値観と照らし合わせて、これらの点が許容できるかどうかを判断することが、後悔しないためのポイントです。
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桧家住宅の経年劣化と設備の長期コスト


- Z空調のデメリットとエアコン故障リスク
- 全館空調いらないという意見が出る理由
- 電気代は長期的に見てどう変わるのか
- 他社(タマホーム比較)との違いは
- 過去の訴訟トラブルの有無について
Z空調のデメリットとエアコン故障リスク


桧家住宅の最大の魅力である全館空調「Z空調」。家中の温度が一定に保たれ、ヒートショックのリスクも減るなど、快適性の面で非常に高い評価を得ています。しかし、その裏側にあるデメリットやリスクも理解しておくことが大切です。
エアコン故障時の交換コスト
Z空調は、ダイキン製の特殊なエアコンを使用したダクト式のシステムです。最大の懸念点は、このエアコンが故障した際の修理・交換費用です。 一般的な壁掛けエアコンであれば、故障しても家電量販店で10~20万円程度で新しいものに交換できます。
しかし、Z空調のエアコンは特殊な製品のため、桧家住宅経由での交換となり、費用が数十万円と高額になる可能性があります。 Z空調には10年間の設備保証が付いていますが、保証期間が過ぎた11年目以降に故障した場合、この交換費用は全て自己負担となります。
住宅ローンが終わっていない時期に、まとまった出費が発生するリスクは考慮しておくべきでしょう。
ダクトのメンテナンス
ダクトを通じて各部屋に空気を送るため、長年使用するうちにダクト内にホコリが溜まる可能性があります。このダクトの清掃をどうするのか、という点もデメリットとして挙げられます。定期的なメンテナンス方法や、その費用については、契約前に確認しておくと安心です。
全館空調いらないという意見が出る理由


Z空調の快適さは魅力的ですが、一部では「全館空調いらない」という意見も聞かれます。なぜ、このような意見が出るのでしょうか。
その最大の理由は、前述した「故障時の高額な交換コスト」というリスクです。10年、15年先を見据えたときに、数十万円かかるかもしれない交換費用を負担することに不安を感じる方が多いようです。
「そのリスクを負うくらいなら、初期費用はかかっても各部屋に個別の壁掛けエアコンを設置した方が、長期的に見て安心だ」という考え方ですね。
また、ライフスタイルの変化に対応しにくい、という側面もあります。例えば、子どもが独立して使わない部屋が出てきた場合でも、Z空調は家全体を空調するため、無駄な電気代がかかっているように感じてしまうかもしれません。
個別のエアコンなら、使わない部屋の電源は切っておけば良いだけなので、より柔軟な運用が可能です。
さらに、家族間での「快適な温度」の違いも一因です。暑がりの人と寒がりの人が一緒に暮らす場合、家全体が同じ温度であることに、かえって不便さを感じるケースもあります。
これらの理由から、Z空調のメリットを理解しつつも、長期的なコストや柔軟性を重視して「全館空調いらない」と判断する方がいるのです。
電気代は長期的に見てどう変わるのか


「Z空調は24時間稼働が基本だから、電気代が高いのでは?」という心配は、多くの方が抱く疑問だと思います。
桧家住宅は、Z空調の省エネ性能に自信を持っており、高気密・高断熱な家と組み合わせることで、効率的な運転が可能だと説明しています。実際に、公式サイトでは月々の電気代のシミュレーションなども公開されており、一般的な個別エアコンの家庭と比較しても、それほど高くない、あるいは安くなるケースもあるとされています。
しかし、これはあくまで一つのモデルケースです。電気代は、住んでいる方のライフスタイルや家族構成、設定温度、そしてお住まいの地域の電力料金単価によって大きく変動します。
例えば、日中ほとんど家に人がいないご家庭の場合、24時間稼働のZ空調は、日中の不在時も電気を消費し続けることになります。一方で、個別エアコンなら、必要な時間だけ運転するという使い方が可能です。
また、将来的に電気料金が大幅に値上がりした場合、24時間稼働のZ空調のランニングコストが、家計への大きな負担となるリスクも考えられます。
長期的に見ると、Z空調が本当にお得かどうかは一概には言えません。初期費用や快適性だけでなく、ご自身のライフスタイルと将来的な電気料金の変動リスクを天秤にかけ、総合的に判断することが求められます。
他社(タマホーム比較)との違いは


桧家住宅を検討する際、他のハウスメーカーと比較することは非常に有益です。ここでは、よく比較対象として名前が挙がる「タマホーム」と比べてみましょう。
タマホームは、一般的に「ローコスト住宅」の代表格として知られています。徹底したコスト管理により、比較的安価な価格で自由設計の家づくりができるのが最大の魅力です。仕様や設備はシンプルですが、その分、施主が自由にカスタマイズできる幅が広いと言えます。
一方、桧家住宅は「ミドルコスト」に位置づけられます。タマホームよりは価格帯が上がりますが、その分「Z空調」や「Wバリア工法」といった、快適性や省エネ性能を高めるための付加価値が標準で備わっています。
項目 | 桧家住宅 | タマホーム |
---|---|---|
位置づけ | ミドルコスト | ローコスト |
特徴 | Z空調、セレクト型の家づくり | 低価格、自由設計 |
強み | 快適性、省エネ性能の標準装備 | 価格、カスタマイズの自由度 |
注意点 | Z空調の長期コスト、規格の制限 | 標準仕様はシンプル、性能はオプション次第 |
このように見ると、どちらが良いというわけではなく、家づくりに何を求めるかによって選択が変わってきます。
とにかく初期費用を抑え、自分たちのこだわりで家を自由に作りたいならタマホーム。 初期費用は多少かかっても、全館空調による快適な暮らしを標準仕様で手に入れたいなら桧家住宅。
このような視点で比較検討すると、ご自身に合ったハウスメーカーが見えてくるのではないでしょうか。
過去の訴訟トラブルの有無について
ハウスメーカーを選ぶ上で、「過去に大きなトラブルや訴訟はなかったか」という点は、会社の信頼性を測る上で気になるポイントですよね。
現時点で、桧家住宅が会社全体を揺るがすような大規模な訴訟問題を抱えている、という公の情報は確認されていません。これは、会社として一定の品質管理や顧客対応の基準を保っている証左と考えることができます。
ただし、どのハウスメーカーであっても、全国で数多くの住宅を建設している以上、施主との間で個別のトラブルが発生する可能性はゼロではありません。例えば、施工ミスに関するもの、契約内容の解釈をめぐるもの、アフターサービスの対応に関するものなど、様々なケースが考えられます。
インターネット上の口コミサイトで散見される「施工ミスを直してもらえない」「担当者と連絡がつかない」といった不満の声も、こうした個別トラブルの一端と言えるかもしれません。
大切なのは、万が一トラブルが起きた際に、会社として誠実に対応してくれる体制が整っているかどうかです。契約前の段階で、保証内容やアフターサービスの窓口、トラブル発生時の相談先などをしっかりと確認しておくことが、安心して家づくりを進めるための備えとなります。
桧家住宅の経年劣化のポイントまとめ
この記事では、桧家住宅の経年劣化について、様々な角度から解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。
- 桧家住宅の家の寿命は、定期的なメンテナンスを前提とした長期保証で支えられている
- 断熱材のアクアフォームには、経年による収縮やシロアリのリスクという懸念がある
- 桧家住宅は、防蟻剤を配合したアクアフォームを使用し、シロアリ対策を施している
- 標準仕様の断熱等級は高く、オプションでさらに性能を強化することも可能
- Z空調は快適性が高い一方、10年保証以降のエアコン故障時には高額な交換費用がかかるリスクがある
- 長期的なコストや柔軟性の観点から「全館空調いらない」と判断する人もいる
- Z空調の電気代は、ライフスタイルや将来の電力料金によってお得かどうかが変わる
- 外壁の汚れや、完全自由設計ではない点が、住んでみての欠点として挙げられることがある
- 過去に会社を揺るがすような大規模な訴訟トラブルは公には確認されていない
- 家の性能を最大限に活かすには、全棟で実施される気密測定の結果が重要になる
- ローコストのタマホームと比較すると、桧家住宅はZ空調という付加価値で勝負している
- 経年劣化に対応するためには、保証の条件である有償メンテナンスの計画が不可欠
- エアコン故障のリスクは、長期的な資金計画に含めておく必要がある
- 断熱材や設備の性能だけでなく、施工品質が家の快適性を大きく左右する
- 契約前に、保証内容やメンテナンス計画、設備の長期コストを十分に理解することが後悔しないための鍵
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