大切な我が家であるヘーベルハウスに長く、そして快適に住み続けたい、誰もがそう願っていますよね。
ただ、ヘーベルハウスについて調べていると、「水に弱い」という評判や、実際にリフォームなど工事の苦情が書かれたクレームブログを目にして、少し不安な気持ちになることもあるかもしれません。
「本当に雨漏りの原因になるような弱点があるの?」「もし水漏れが起きたら、どこに修理の問い合わせをすればいいの?」そんな疑問が次々と浮かんでくるのではないでしょうか。
いざという時のために、修理依頼はどこにするのか、お客様相談センターやホームサービス課の役割、さらには緊急連絡先として本社に電話番号を問い合わせるべきなのか、正しい情報を知っておきたいですよね。
この記事では、そんなあなたの不安や疑問に一つひとつ丁寧にお答えしていきます。水漏れに関する原因から具体的な対処法、そして各種相談窓口の役割まで、網羅的に、そして分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ヘーベルハウスが水漏れしやすいと言われる本当の理由
- 水漏れが発生した場合の具体的な修理の流れと注意点
- 状況に応じて使い分けるべき正しい問い合わせ先と連絡方法
- オーナーとして知っておくべきアフターサービスの内容

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ヘーベルハウスの水漏れ、その原因と評判


ここでは、ヘーベルハウスの水漏れに関する原因や、インターネット上で見られる評判について掘り下げていきます。なぜ水漏れが起こるのか、そのメカニズムを正しく理解することが、不安解消の第一歩になりますよ。
- ヘーベルハウスは本当に水に弱いのか
- 経年劣化による雨漏りの原因を解説
- ネットで見られるクレームブログの実態
- リフォームなど工事の苦情について
ヘーベルハウスは本当に水に弱いのか


「ヘーベルハウスは水に弱い」という話を聞くと、少し心配になってしまいますよね。 ですが、これはヘーベルハウスの構造そのものが水に弱いというわけではないんです。
この評判の背景には、外壁材として使われているALCパネル、つまり「ヘーベル」の素材特性が関係しています。ALCパネルは軽量気泡コンクリートという素材で、内部にたくさんの気泡を含んでいるため、素材自体は水を吸いやすい性質を持っています。
しかし、もちろん新築時には、このALCパネルの上に高性能な塗装が施され、パネル間のつなぎ目(目地)はシーリング材でしっかりと防水処理がされています。この塗装とシーリングが一体となって、建物全体を水の浸入から守っているのです。
つまり、ヘーベルハウスが水に弱いのではなく、「外壁の塗装とシーリングによる防水性能に依存している」というのがより正確な表現になります。したがって、これらの防水機能が経年によって劣化する前に、適切な時期にメンテナンスを行うことが、家を長持ちさせる上で非常に大切になってくる、ということですね。
経年劣化による雨漏りの原因を解説


それでは、具体的にどのような経年劣化が雨漏りの原因になるのでしょうか。 主な原因は、大きく分けて二つ考えられます。
一つ目は、前述の通り、外壁のシーリングの劣化です。 外壁パネルのつなぎ目を埋めているシーリング材は、ゴムのような素材でできています。これは紫外線や風雨に常にさらされているため、一般的に10年~15年ほどで硬くなり、ひび割れ(クラック)や肉やせ、剥がれといった劣化症状が現れ始めます。この劣化した部分が、雨水の浸入口になってしまうのです。
二つ目は、屋上やベランダの防水層の劣化です。 ヘーベルハウスでは、屋上スペースを有効活用できる設計が人気ですが、この陸屋根(ろくやね)やベランダの床面も、防水シートや防水塗料によって水の浸入を防いでいます。ここも外壁と同様に、紫外線などの影響で時間とともに劣化が進みます。防水層に亀裂が入ったり、シートが浮いたりすると、そこから雨水が建物内部に染み込み、階下への雨漏りを引き起こすことがあります。
これらのことから、たとえ目に見える大きな損傷がなくても、築15~20年頃を目安に専門家による点検を受け、計画的なメンテナンスを検討することが、雨漏りを未然に防ぐための鍵と言えるでしょう。
ネットで見られるクレームブログの実態


インターネットで検索すると、ヘーベルハウスのリフォームや修理に関する個人のクレームブログが見つかることがあります。こうした記事を読むと、不安な気持ちが大きくなってしまうかもしれません。
これらのブログで語られているのは、あくまで一個人の体験談であり、全てのヘーベルハウスやリフォーム工事に当てはまるわけではない、ということをまず念頭に置くことが大切です。多くの場合、工事中のトラブル、特に水漏れ発生後の対応に関する不満が綴られています。
例えば、「リフォーム工事を始めた途端に雨漏りが発生した」「原因について十分な説明がないまま工事を進められた」「補償の範囲について担当者と意見が食い違った」といった内容が見受けられます。
ただ、これらの情報を一方的に鵜呑みにするのではなく、トラブルの一つの事例として客観的に捉える視点も必要です。これらのブログから私たちが学べるのは、施主と施工業者との間のコミュニケーションの重要性です。
工事内容や万が一のトラブル発生時の対応について、契約前にしっかりと書面で確認し、お互いの認識を合わせておくことが、こうしたすれ違いを防ぐためには不可欠だと言えますね。
リフォームなど工事の苦情について


クレームブログの内容とも関連しますが、リフォームなどの工事に関する苦情は、なぜ起きてしまうのでしょうか。
もちろん、施工そのものに問題があったケースも考えられます。しかし、それ以上に多いのが、お客様と施工会社との間のコミュニケーション不足や認識のズレが原因となっているケースです。
例えば、提供された情報の中にあった「小雨の方が雨漏りしやすい」「原因は壁面の経年劣化のクラック」といった説明は、専門的な見地からすれば一理あるのかもしれません。しかし、その説明がお客様に十分に理解・納得されないまま工事が進めば、「一方的に原因を決めつけられた」という不信感につながり、苦情へと発展しかねません。
また、トラブルが発生した際の報告や対応のスピードも、お客様の心証に大きく影響します。不安を抱えているお客様を放置してしまうと、小さな問題でも大きな不満へと膨らんでしまうことがあります。
このような理由から、工事を依頼する私たち施主側も、疑問に思った点や不安な点は些細なことでも放置せず、その都度担当者に確認し、意思疎通を図ることが求められます。お互いに密なコミュニケーションをとることが、結果として満足のいく工事につながり、無用な苦情を避けるための最善策となるでしょう。
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ヘーベルハウスで水漏れが起きた際の対処法


もし、ご自宅のヘーベルハウスで水漏れが起きてしまったら…。考えただけでも不安になりますが、いざという時のために正しい対処法と相談窓口を知っておけば、落ち着いて行動できます。ここでは、具体的な相談先や連絡方法について解説します。
- 修理の問い合わせから修理依頼までの流れ
- 頼れる緊急連絡先はどこにあるのか
- アフターサービスのホームサービス課とは
- お客様相談センターの電話番号と役割
- 本社電話番号で問い合わせはできるのか
- まとめ:ヘーベルハウスの水漏れに備える
修理の問い合わせから修理依頼までの流れ


実際に水漏れなどの不具合を見つけたら、どのように行動すれば良いのでしょうか。 基本的な問い合わせから修理依頼までの流れを知っておくと、スムーズに行動できます。
まず最初のステップとして、ヘーベルハウスのオーナー専用窓口である「ヘーベリアンセンター」に連絡をします。ここが全ての相談の入り口となります。電話で、契約者名、住所、そして現在の状況(いつから、どこで、どのような水漏れが起きているか)をできるだけ具体的に伝えてください。
連絡を受けると、ヘーベリアンセンターから担当部署、多くは「ホームサービス課」などに情報が引き継がれます。その後、担当者から折り返しの連絡があり、現地調査のための訪問日時を調整することになります。
現地調査では、専門のスタッフが水漏れの状況を確認し、原因を特定します。そして、原因と必要な工事内容、そして修理にかかる費用の見積もりが提示されます。
提示された工事内容と見積もりに納得ができれば、正式に契約を結び、修理依頼となります。この流れを理解しておけば、万が一の時も慌てず、着実に対応を進めることができますね。
頼れる緊急連絡先はどこにあるのか


深夜や休日に突然水漏れが発生した場合、「営業時間は終わっているし、どこに連絡すれば…」とパニックになってしまいますよね。 そんな緊急事態に備えて、ヘーベルハウスではオーナー向けのサポート体制が用意されています。
例えば、賃貸住宅の「ヘーベルメゾン」では、入居者向けに「My Concier Club」というサービスが提供されており、その中には24時間受付のトラブル対応サポートが含まれています。水漏れや鍵の紛失といったトラブルの際に、専門スタッフが応急処置に駆けつけてくれる心強いサービスです。
戸建てのヘーベルハウスのオーナー様の場合も、アフターサービスの窓口が実質的な緊急連絡先として機能しています。水漏れのような緊急を要するトラブルについては、まずは「ヘーベリアンセンター」へ連絡するのが基本です。受付時間外であっても、緊急対応の案内がある場合があります。
ただし、これらのサービス内容や連絡先は、お住まいの地域や建物の契約時期によって異なる可能性があります。そのため、最も確実なのは、家を建てた時の保証書や契約書類のファイルを確認し、ご自身の家の正式な緊急連絡先を事前に把握しておくことです。すぐに取り出せる場所に保管しておくと、いざという時に本当に安心ですよ。
アフターサービスのホームサービス課とは


「ホームサービス課」という部署名を耳にしたことがあるかもしれませんね。 このホームサービス課は、ヘーベルハウスのオーナー様にとって、いわば「家の主治医」のような存在です。
主な役割は、建物の引き渡し後の定期点検や、それに伴うメンテナンスの提案、そして今回のような不具合が発生した際のアフターサービス対応です。ヘーベリアンセンターに寄せられた修理の相談は、多くの場合、このホームサービス課の専門スタッフに引き継がれ、具体的な対応が開始されます。
この部署のスタッフは、ヘーベルハウスの構造や仕様を熟知しているプロフェッショナルです。そのため、水漏れの原因特定や、最適な修理方法の提案において、非常に頼りになります。
定期点検は、不具合を早期に発見する絶好の機会です。点検の際に、何か少しでも気になることや不安な点があれば、遠慮なくホームサービス課の担当者に相談してみることをお勧めします。日頃からコミュニケーションをとっておくことで、いざという時も安心して相談できますね。
お客様相談センターの電話番号と役割


ヘーベルハウスに関するあらゆる相談の総合窓口、それが「お客様相談センター」、正式には「ヘーベリアンセンター」です。 水漏れの修理依頼はもちろんのこと、将来的なリフォームの相談、各種手続きに関する質問など、オーナー様の住まいに関する様々な問い合わせに一元的に対応してくれます。
何か困ったことがあれば、まずはここに電話するということを覚えておくと良いでしょう。
ここで注意したいのが、ヘーベリアンセンターの連絡先は、お住まいのエリアによって異なるという点です。旭化成ホームズは全国に事業所を展開しており、お客様サポートもエリアごとに管轄が分かれています。
窓口名 | 主な対象エリア | 電話番号 |
---|---|---|
ヘーベリアンセンター(東エリア) | 東京都、山梨県、千葉県、茨城県、埼玉県、群馬県、栃木県、神奈川県 | 0120-386-123 (戸建) / 0120-975-305 (賃貸) 他 |
ヘーベリアンセンター(西エリア) | 静岡県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、岡山県、福岡県 他 | 0120-997-808 (静岡) / 0120-0404-81 (愛知) 他 |
※上記は代表的な番号です。お住まいの市区町村や建物の種類によって専用の番号が設けられている場合があります。正確な電話番号は、お手元の契約書類や公式サイトで必ずご確認ください。
このように、ご自身の住まいを管轄するお客様相談室の正しい電話番号を把握しておくことが、スムーズな問題解決への第一歩となります。
本社電話番号で問い合わせはできるのか


トラブルが起きて、担当部署の対応に納得がいかない場合など、「いっそのこと本社に直接電話したい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、結論から言うと、水漏れなどの個別の修理相談で、いきなり旭化成ホームズの本社の代表電話番号に連絡することは、あまりお勧めできません。
その理由は、本社の代表窓口は、あくまで会社全体の運営に関わる業務や、企業間の取引などを主な対象としており、個別の住宅に関するお客様対応の専門部署ではないからです。仮に連絡したとしても、結局は担当エリアのヘーベリアンセンターやホームサービス課に話を回されることになり、かえって時間がかかってしまう可能性が高いのです。
公式サイトの事業所一覧に記載されている電話番号も、基本的にはお客様向けの問い合わせ窓口ではありません。
旭化成ホームズでは、お客様からの相談を「ヘーベリアンセンター」に集約し、そこから専門部署が連携して対応するという体制が確立されています。そのため、どのようなご用件であっても、まずは指定された正規のオーナー様専用窓口を利用することが、最も迅速で的確な対応を受けるための近道と言えるでしょう。
まとめ:ヘーベルハウスの水漏れに備える


ここまで、ヘーベルハウスの水漏れに関する様々な情報を見てきました。最後に、この記事の重要なポイントをまとめておきましょう。いざという時に備え、大切なご自宅を守るための知識として、ぜひ心に留めておいてくださいね。
- ヘーベルハウスの水漏れは定期的なメンテナンスが鍵
- 「水に弱い」のではなく「防水性能の維持が大切」
- 主な原因はシーリングと防水層の経年劣化
- ネットの評判はあくまで個人の体験談として参考にする
- トラブル防止には施工担当者との密な連携が不可欠
- 最初の相談はオーナー専用窓口「ヘーベリアンセンター」へ
- お住まいのエリアによってセンターの電話番号は異なる
- 緊急時に備えて24時間対応サービスの有無を確認しておく
- 家の主治医である「ホームサービス課」との関係も大切
- 保証書や契約書でご自身の家の連絡先を再確認する
- いきなり本社の代表番号に電話するのは得策ではない
- 15年から20年を目安に専門家による点検を検討する
- 不安な点や小さな異常は放置せず早めに相談する
- 見積もりや工事内容は納得できるまで説明を求める
- 正しい知識を持つことが大切な住まいを守ることにつながる
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