ハウスメーカーで建てた家のリフォームを考えたとき、「もしかして、うちの家はリフォームできないのでは?」と不安に感じていませんか。
特に、積水ハウスや大和ハウス、ミサワホーム、パナホームといった大手で建てたお家だと、独自の工法が理由でリフォームが難しいと聞くことがありますよね。
例えば、エスバイエルで採用されているような特殊な工法のリフォームや、積水ハウスでの間取り変更は制約が多いと言われています。また、軽量鉄骨のリフォーム費用が高くなるのでは、という心配や、そもそもフルリフォームは可能なのか、という疑問もあるかもしれません。
もし積水ハウスの家を他社、例えば地域の工務店でリフォームしたらどうなるのでしょう。ハウスメーカーのリフォームが高いと感じる中で、最適な選択肢を見つけたいですよね。
この記事では、そんなあなたの悩みに寄り添い、失敗や後悔のないリフォーム計画のヒントをお伝えしていきますね。
- ハウスメーカーでリフォームが難しいと言われる具体的な理由
- 主要なハウスメーカーごとのリフォームにおける注意点
- リフォーム費用を抑えつつ理想の暮らしを叶える方法
- ハウスメーカー以外にリフォームを依頼する場合のメリットと注意点

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なぜハウスメーカーのリフォームはできないと言われるのか


- リフォームが高いと言われる理由
- フルリフォームでも制約がある独自工法
- 積水ハウスで間取り変更ができないケース
- ミサワホームのリフォームが難しい訳
- パナホーム独自の構造とリフォームの制約
- 大和ハウスのリフォームにおける注意点
- エスバイエル工法のリフォームと費用
リフォームが高いと言われる理由


ハウスメーカーのリフォーム費用が、一般的な工務店に比べて高いと感じられるのには、いくつかの理由があります。
まず考えられるのは、宣伝広告費や人件費、モデルハウスの維持費といった、会社の規模が大きいからこその経費が工事費に含まれている点です。テレビCMや住宅展示場などで目にする機会も多いですが、これらの費用がリフォーム価格に反映されるのは自然なことかもしれません。
また、ハウスメーカーは独自の技術や建材を開発しており、リフォームの際も専用の部材が必要になることがあります。これらのオリジナル建材は一般には流通していないため、必然的に価格が高くなる傾向にあります。
さらに、ハウスメーカーがリフォーム工事を行う際、実際の施工は提携している下請けの工務店が行うケースが少なくありません。この場合、中間マージンが発生するため、直接工務店に依頼するよりも費用が上乗せされることになります。
リフォームの種類(30坪の戸建て) | ハウスメーカーの費用目安 | 工務店の費用目安 |
---|---|---|
スケルトンリフォーム | 約2,100万円~ | 約1500万円~ |
もちろん、これはあくまで目安であり、工事内容によって大きく変動します。ただ、同じような工事内容でも、こうした背景からハウスメーカーの方が高くなる可能性があることは、知っておくと良いかもしれませんね。
フルリフォームでも制約がある独自工法


「いっそのこと、フルリフォームで間取りもデザインも一新したい」と考えても、ハウスメーカーの家では「工法」が大きな壁になることがあります。
日本の木造住宅で古くから用いられてきた「木造軸組工法(在来工法)」は、柱と梁で構造を支えるため、比較的自由に壁を抜いたり、間取りを変更したりできます。多くの工務店がこの工法を得意としています。
一方、ハウスメーカーでは、工場で生産した部材を現場で組み立てる工法が多く採用されています。これらには、壁で建物を支える「木造枠組壁工法(2×4工法)」や「木質パネル工法」、鉄の骨組みを使う「軽量鉄骨プレハブ工法」などがあります。
これらの工法は、品質が安定し、工期が短いというメリットがありますが、壁自体が構造体の一部となっているため、簡単には取り払うことができません。そのため、大胆な間取りの変更を伴うフルリフォームには、構造上の大きな制約が生まれてしまうのです。
工法の種類 | 特徴 | 間取り変更の自由度 | 主な採用先 |
---|---|---|---|
木造軸組工法(在来工法) | 柱と梁で支える伝統的な工法 | 高い | 多くの工務店、一部ハウスメーカー |
木造枠組壁工法(2×4) | 壁・床・天井の6面で支える箱型構造 | 低い | 三井ホームなど |
木質パネル工法 | 木の枠組みにパネルをはめ込む工法 | 低い | ミサワホーム、旧エスバイエルなど |
軽量鉄骨プレハブ工法 | 軽量鉄骨の骨組みを使う工法 | 構造による | 積水ハウス、大和ハウスなど |
このように、お住まいの家がどの工法で建てられたかによって、リフォームの可能性は大きく変わってきます。
積水ハウスで間取り変更ができないケース


積水ハウスの住宅でリフォームを考えた際に、特に「間取り変更が難しい」という話を聞いたことがあるかもしれません。
その大きな理由の一つに、積水ハウスが採用している軽量鉄骨構造と、建築確認の際に用いられる「型式適合認定」という制度が関係しています。この認定を受けている住宅は、建築基準法に適合していることがあらかじめ認められているため、一軒一軒の複雑な構造計算が簡略化されています。
しかし、この認定の元となった詳細な構造資料は、積水ハウスが独自に保有しており、外部の会社には公開されません。そのため、壁を抜くなど構造に手を入れるリフォームの際に必要な再計算が、建てた積水ハウス以外では事実上不可能になってしまうのです。
もちろん、壁紙の張り替えや設備の交換といった、建物の構造に影響しないリフォームであれば、他のリフォーム会社でも問題なく対応できます。ただ、リビングをもっと広くしたい、部屋数を変更したいといった大規模な間取り変更を希望する場合には、構造を熟知している積水ハウスに相談するのが基本となります。
ミサワホームのリフォームが難しい訳


ミサワホームの住宅リフォームを検討する上で、鍵となるのが「木質パネル接着工法」という独自の技術です。
これは、工場で精密に作られた木質のパネル同士を、特殊な高分子接着剤で強力に接合して、壁・床・天井からなる箱型の空間(モノコック構造)を造り上げる工法です。地震の揺れを「点」でなく「面」で受け止めるため、非常に高い耐震性を誇ります。
一方で、この強固な構造がリフォームの際には制約となります。壁そのものが構造体であるため、柱や梁で支える在来工法のように、安易に壁を撤去したり、大きな開口部を設けたりすることができません。
間取りを変更したい場合、どの壁が構造上重要なのかを正確に判断する必要があり、それにはミサワホームの構造を熟知した専門知識が不可欠です。したがって、ミサワホームの家をリフォームする際は、専門部署である「ミサワリフォーム」に依頼するのが最も安全で確実な方法と言えます。ただ、その分、費用は割高になる傾向があるようです。
パナホーム独自の構造とリフォームの制約


パナホーム(現パナソニック ホームズ)で建てられたお家も、リフォームの際には独自の構造を理解しておく必要があります。
パナホームの大きな特徴は、鉄骨ラーメン構造を基本とした「大型パネル構造」です。地震に強い頑丈な構造ですが、リフォーム、特に水回りの移動を伴うようなケースでは注意が必要です。というのも、床下に鉄骨の梁が通っていることが多く、給排水管の取り回しが難しくなることがあるからです。
例えば、キッチンやお風呂の位置を大きく変えたいと思っても、床下の鉄骨が障害となり、配管を自由に移動させられない場合があります。もちろん、鉄骨を避けて配管ルートを計画することは可能ですが、そのためには床を大きく剥がしたり、設計に特別な工夫が必要になったりして、工事が大掛かりになり費用がかさむ原因にもなりかねません。
このような構造上の特性から、リフォーム業者によっては「パナホームの家は難しい」と断られてしまうケースもあるようです。
大和ハウスのリフォームにおける注意点


大和ハウスの住宅も、積水ハウスと同様に「軽量鉄骨造」を主力としています。そのため、リフォームを考える際には共通の注意点があります。
大和ハウスの家は、xevo(ジーヴォ)シリーズに代表されるように、工場で生産された品質の高い部材を現場で組み立てるプレハブ工法が中心です。この工法は、耐震性や耐久性に優れる一方で、規格化された独自の部材や構造を持っていることがリフォームの自由度を制限する一因となります。
例えば、外壁やサッシ、建具なども含めてオリジナル製品が多いため、他社の製品と簡単に交換することができません。また、前述の通り、軽量鉄骨の構造は複雑で、間取り変更のような構造躯体に手を入れる工事は、建てた大和ハウスリフォームでなければ対応が難しいのが実情です。
他のリフォーム会社に依頼した場合、構造に関する情報が不足していたり、必要な部材が手に入らなかったりする可能性があります。そのため、安心してリフォームを進めるには、やはり自社の建物を知り尽くした大和ハウスリフォームに相談するのが一般的ですが、その選択が費用面にどう影響するかは、しっかり検討する必要がありますね。
エスバイエル工法のリフォームと費用


エスバイエル(S×L)、現在のヤマダホームズの住宅で特徴的なのは、「木質パネル工法」です。
この工法は、ミサワホームの解説でも触れましたが、木の枠組みに構造用合板を張ったパネルで壁や床を構成し、それらを組み立てて家を造るものです。在来工法が「線(柱と梁)」で家を支えるのに対し、パネル工法は「面(壁パネル)」で支えるイメージですね。
面で支える構造は、地震の力などを建物全体に分散させるため耐震性に優れていますが、リフォームの際には壁の撤去や移動に大きな制約が伴います。どの壁が建物の強度を担う「耐力壁」なのかを正確に見極めないと、家の安全性を損なうことになりかねません。
そのため、エスバイエルの家をリフォームする場合、特に間取りの変更を考えているのであれば、この工法に対する深い知識と経験を持つリフォーム会社に依頼することが不可欠です。構造計算を伴うような大規模な改修であれば、建てたメーカーに相談するのが最も安心ですが、費用面では一般的な工務店に依頼するよりも高くなる傾向があります。
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ハウスメーカーでリフォームができない場合の解決策


- 積水ハウスの軽量鉄骨リフォーム費用
- 積水ハウスの家を他社でリフォームする
- 積水ハウスのリフォーム事例と評判
- ハウスメーカーでリフォームできないなら工務店?
積水ハウスの軽量鉄骨リフォーム費用


積水ハウスの家をリフォームする際、特に気になるのが費用面ではないでしょうか。軽量鉄骨造という特殊な構造や、高品質な純正部材を使用することから、費用は比較的高くなる傾向があります。
具体的な金額はリフォームの内容や規模によって大きく異なりますが、いくつかの例を挙げてみましょう。
外壁・屋根のリフォーム
外壁の塗装や屋根のメンテナンスは、築15年~20年頃に検討されることが多い工事です。積水ハウスの場合、オリジナル外壁材に合わせた専用の塗料や工法が推奨されることが多く、費用は200万円~400万円程度が目安となります。
水回りのリフォーム
キッチン、浴室、トイレなどの設備交換は、ライフスタイルの変化に合わせて行われます。設備のグレードにもよりますが、例えばユニットバスの交換で100万円~200万円、キッチンの交換で100万円~250万円ほどかかることが一般的です。
内装リフォーム
壁紙の張り替えや床材の交換など、内装のリフレッシュであれば、比較的費用は抑えられます。しかし、これも使用する材料によって価格は変動します。
これらの費用は、あくまで一般的な目安です。前述の通り、同じ工事内容でも地域の工務店に依頼する場合に比べて1.5倍から2倍程度の価格差が生じる可能性も考慮しておくと、予算計画が立てやすいかもしれません。
積水ハウスの家を他社でリフォームする


「積水ハウスのリフォームは費用が高い…」と感じたとき、次に思い浮かぶのが「他のリフォーム会社に頼めないのかな?」ということですよね。
もちろん、積水ハウスで建てた家を、地域の工務店やリフォーム専門店に依頼することは可能です。そこには、いくつかのメリットと、知っておくべき注意点があります。
他社に依頼するメリット
最大のメリットは、やはり「費用の安さ」です。ハウスメーカー特有の経費や中間マージンがないため、同じ工事内容でもコストを抑えられる可能性が高いです。また、工務店は規格に縛られないため、施主の細かな要望に応えてくれたり、デザイン性の高い提案をしてくれたりと、プランの自由度が高いのも魅力です。
他社に依頼する際の注意点
一方で、最も大きな注意点は「ハウスメーカーの保証が切れてしまう」ことです。積水ハウスには「ユートラスシステム」という長期保証制度がありますが、他社で構造に関わるようなリフォームを行った場合、この保証の対象外となってしまいます。
また、サッシや建具など、積水ハウス独自の寸法で作られたオリジナル建材は、他社では取り寄せることができません。似たような製品で代用するか、特注で製作することになり、かえって費用がかかるケースもあります。
これらのメリットと注意点を十分に理解した上で、どちらに依頼するかを判断することが大切になります。
積水ハウスのリフォーム事例と評判


実際に積水ハウスでリフォームをした方からは、さまざまな声が寄せられています。
良い評判として多く聞かれるのは、「建てたメーカーだからこその安心感」や「担当者の対応が丁寧で、施工管理もしっかりしていた」「アフターサービスが充実している」といった点です。自社の家の構造を熟知しているため、的確な提案が期待でき、リフォーム後も長く安心して暮らせるという満足感につながっているようです。
一方で、悪い評判や苦情がないわけではありません。最も多いのは、やはり「費用の高さ」に関するものです。複数の会社から見積もりを取った結果、他社に比べてあまりにも高額だったという声は少なくありません。
また、「担当者の対応が悪かった」「営業担当と現場の連携が取れておらず、話が違った」「仕事が雑だった」というような、担当者や施工の質に関する不満の声も見受けられます。
これらのことから言えるのは、大手ハウスメーカーというブランド力だけで安心するのではなく、リフォームが成功するかどうかは、最終的に担当してくれる「人」の質に大きく左右されるということです。どんな会社に依頼するにしても、信頼できる担当者かどうかをしっかりと見極める必要がありますね。
ハウスメーカーでリフォームできないなら工務店?
ここまで見てきたように、ハウスメーカーの家は様々な理由でリフォームに制約があったり、費用が高くなったりすることがあります。「ハウスメーカーでリフォームできない」と感じた時、有力な選択肢となるのが地域の工務店やリフォーム専門店です。この記事のポイントを最後にまとめてみましょう。
- ハウスメーカーのリフォームは独自工法のため制約が多い
- 特に壁で支えるパネル工法や2×4工法の家は間取り変更が難しい
- 積水ハウスやミサワホーム、大和ハウスなどは代表的な例
- 型式適合認定の住宅は建てたメーカーでないと大規模な改修は困難
- リフォーム費用は広告費や研究開発費などが上乗せされ高くなる傾向
- メーカー独自の建材は他社では手に入らないことがある
- 他社で構造に関わるリフォームをするとメーカーの長期保証が失効する
- 保証が切れるリスクを理解した上で費用や自由度を優先する選択肢もある
- 工務店やリフォーム専門店なら費用を抑え柔軟な提案が期待できる
- 業者選びでは住宅構造への深い理解と豊富な実績が鍵となる
- 複数の会社から相見積もりを取り費用と提案内容、担当者を比較することが大切
- 水回りの設備交換など構造に触れないリフォームは比較的自由に行える
- 間取り変更を伴うフルリフォームは構造計算ができる専門業者に相談すべき
- リフォームの満足度は会社の規模だけでなく担当者の質に大きく左右される
- 「リフォームできない」とすぐに諦めず複数の選択肢を丁寧に検討しよう
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