一条工務店の火災保険は高い？割引と見積もりで安くする選び方

一条工務店で建てる夢のマイホーム。素敵な家づくりが進む一方で、「火災保険って、どう選べばいいの？」と悩んでいませんか。

一条工務店が提携する東京海上日動がおすすめと聞くけれど、実際の保険料の相場や具体的な金額、割引率は気になるところですよね。特に、アイスマイルのような商品でも同じ保険で良いのか、そもそも地震保険はいらないという話も耳にします。

また、保険料が安くなる省令準耐火の適用がいつからなのか、2024年から2025年にかけての最新情報を踏まえつつ、後悔しないためには複数の会社から見積もりを取るべきか、ポイントはたくさんあります。

この記事では、そんなあなたの疑問に一つひとつ丁寧にお答えしながら、最適な火災保険を見つけるための具体的な方法を解説していきますね。

一条工務店の火災保険に関する基本情報

提携している東京海上日動の特徴

一条工務店で家を建てると、提携している保険会社として「東京海上日動」を紹介されることが多いです。東京海上日動は、日本を代表する大手の損害保険会社の一つなので、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

まず、提携していることの大きなメリットは、契約手続きがスムーズに進む点です。家づくりの情報が一条工務店から保険代理店へ共有されるため、自分でたくさんの書類を用意する手間が省けます。忙しい家づくりの終盤では、この手軽さはとても助かりますね。

一方で、注意点もあります。代理店から最初に提案されるプランは、補償が手厚い分、保険料が少し高めに設定されていることがあります。もちろん、補償が充実しているのは安心ですが、ご自身のライフスタイルや立地条件に合わない補償まで含まれている可能性も考えられます。

そのため、提案されたプランをそのまま受け入れるのではなく、「この補償は本当に必要かな？」と一つひとつ内容を確認し、不要なものは外していく作業が大切になります。対面での契約が基本となるため、疑問点はその場でしっかり質問できるのは心強いポイントです。

i-smileの火災保険適用について

「i-smile」や「i-smart」など、一条工務店のどの商品を選んでも、火災保険の基本的な考え方は同じです。もちろん、提携している東京海上日動の火災保険に加入することもできます。

ただし、大切なのは「どの家のタイプか」ということよりも、「どのような暮らしをしたいか」に合わせて保険を選ぶことです。例えば、i-smileでコンパクトな暮らしを計画している場合、家財の補償額を抑えることで、保険料を節約できる可能性があります。

また、太陽光パネルや蓄電池などを採用している場合は、それらが落雷や風災の補償対象になるかもしっかり確認しておきたいところです。保険会社によっては、オール電化住宅向けの割引を用意していることもあるため、ご自身の家の設備に合った特典がないかチェックしてみましょう。

どの商品であっても、一条工務店の家は性能が高いというメリットがあります。この家の性能を活かした保険選びをすることで、納得のいく契約に繋がりますよ。

省令準耐火はいつから適用されたか

一条工務店の火災保険を考える上で、非常に重要なキーワードが「省令準耐火構造」です。これは、建築基準法で定められた耐火構造に準ずる性能を持つ構造のことで、簡単に言うと「火事に強い家」ということになります。

一条工務店の家は、近年のモデルであれば標準でこの省令準耐火構造に該当します。この「いつから」という点については、かなり以前から標準仕様として採用されているため、これから新築される方や、築年数が比較的新しい方は、ほとんどの場合で適用されると考えてよいでしょう。

では、なぜこれが重要なのでしょうか。 その理由は、火災保険料が大幅に安くなるからです。火災保険の保険料は、建物の構造によって異なり、燃えにくい構造であるほどリスクが低いと判断され、保険料が割安になります。

一般的な木造住宅（H構造）と比較して、省令準耐火構造（T構造）に認定されると、火災保険料が約半額になるケースも少なくありません。これは、家計にとって非常に大きなメリットと言えますね。ご自身の家が省令準耐火構造に該当するかは、契約時の書類などで確認できますので、必ずチェックしておきましょう。

適用される割引率と条件

火災保険料を少しでも安く抑えたい、と考えるのは当然のことですよね。火災保険には、建物の性能や契約方法によって適用される様々な割引制度があります。

省令準耐火割引

前述の通り、一条工務店の家で最も大きな効果が期待できるのが「省令準耐火割引」です。一般的な木造住宅に比べて、火災リスクが低いと評価されるため、保険料が大幅に割引かれます。

団体割引

一条工務店の提携保険である東京海上日動で契約する場合、「団体割引」が適用されることがあります。これは、一条工務店というグループで契約することで得られる特典で、保険料が10%前後割引になることも。これは提携ならではの大きなメリットと考えられます。

その他の割引

保険会社によっては、以下のような独自の割引を用意している場合があります。

割引の種類	条件の例
新築割引	建物が新築である場合に適用されます。
オール電化割引	ガスを使わないオール電化住宅が対象です。
Web申込割引	インターネット経由で申し込むことで適用されます。
ノースモーカー割引	契約者や同居家族に喫煙者がいない場合に適用されます。

これらの割引は、保険会社やプランによって内容が異なります。提携保険だけでなく、他の保険会社の見積もりも取ることで、ご自身の家に最も有利な割引を提供してくれる会社が見つかるかもしれません。

地震保険はいらないと言われる理由

「一条工務店の家なら、地震保険はいらない」という声を耳にしたことがあるかもしれません。なぜ、そのように言われるのでしょうか。いくつかの理由が考えられます。

理由1：建物が非常に頑丈であること

一条工務店は、実大実験を繰り返すなど、耐震性能に非常に力を入れているハウスメーカーです。その結果、過去の大地震においても、全壊や半壊といった大きな被害を受けた例がほとんど報告されていません。壁紙の破れや、棚からの物の落下といった軽微な被害で済むケースが多いため、「保険で備える必要性が低い」と考える方がいるようです。

理由2：補償内容が十分ではないと感じること

地震保険は、火災保険とセットで加入しますが、支払われる保険金額は火災保険の30%～50%が上限です。また、保険の目的は「被災後の生活再建の支援」であり、家を元通りに建て直すための費用が全額補償されるわけではありません。この補償内容に物足りなさを感じ、「高い保険料を払う価値が見合わない」と判断する方もいます。

注意点：本当に不要かどうかの判断

ただ、地震保険が全く不要かというと、一概には言えません。例えば、地震そのものではなく、地震が原因で発生した津波による被害や、周辺からの延焼火災は火災保険の対象外となり、地震保険の領域になります。

そのため、ハザードマップで津波のリスクが高い地域にお住まいの場合や、住宅が密集していて延焼の危険性が高い地域の場合は、慎重に検討する必要があります。最終的には、ご自身の家の立地条件や、万が一の際にどれだけの自己資金で対応できるかを踏まえて、冷静に判断することが大切です。

一条工務店の火災保険を賢く選ぶ方法

火災保険料の相場と保険金額

火災保険の保険料は、一体いくらくらいが目安なのでしょうか。これは、建物の評価額や構造、補償内容、保険期間によって大きく変わるため、一概に「いくらです」と断言するのは難しいです。

ただ、一般的な目安として、一条工務店のような省令準耐火構造の木造一戸建ての場合、基本的な補償内容で5年契約を結ぶと、保険料は5万円から10万円程度になることが多いようです。これがもし、一般的な木造住宅であれば、保険料は倍近くになる可能性もあります。

保険料を決める主な要素

• 建物の構造：前述の通り、一条工務店の家はT構造に分類され、保険料が安くなります。
• 補償内容：火災や風災だけでなく、水災や盗難、破損・汚損など、補償範囲を広げるほど保険料は高くなります。
• 保険金額：万が一の際に支払われる上限額です。建物を再建築するために必要な「再調達価額」を基準に設定するのが一般的です。この金額を低く設定すれば保険料は安くなりますが、いざという時に自己負担が増えるため注意が必要です。
• 保険期間：以前は最長35年などの長期契約が可能でしたが、現在は最長で5年となっています。一般的に、1年ごとに契約を更新するよりも、5年などの長期で一括払いする方が、総額は割安になります。

これらの要素をどう組み合わせるかで、保険料は大きく変動します。ご自身の予算や、どこまでのリスクに備えたいかをじっくり考え、バランスの取れた設定を見つけることが鍵となります。

複数社で見積もりを取る重要性

火災保険を選ぶ際に、最も大切なことの一つが「複数の保険会社から見積もりを取って比較する」ことです。一条工務店の提携保険は手続きが楽というメリットがありますが、それだけで決めてしまうのは少し早いかもしれません。

なぜなら、同じ補償内容であっても、保険会社によって保険料が数万円単位で違うことも珍しくないからです。各社が提供する割引制度や特約の内容も異なるため、比較検討することで、ご自身の条件に最も合った、よりお得なプランが見つかる可能性が高まります。

例えば、ある会社ではオール電化割引が充実しているかもしれませんし、別の会社では不要な特約を細かく外せて、結果的に保険料を安くできるかもしれません。

「でも、一社一社に連絡して見積もりを取るのは大変そう…」と感じる方も多いですよね。 そのような時に便利なのが、インターネットの「火災保険一括見積もりサービス」です。一度の入力で、複数の保険会社の見積もりをまとめて取り寄せることができます。自宅でじっくり比較検討できるので、忙しい方にもぴったりの方法です。

このひと手間をかけることで、保険料という長期的なコストを大きく節約できる可能性があります。後から「あちらの保険の方が安かったかも…」と後悔しないためにも、ぜひ比較検討のステップを大切にしてくださいね。

2024-2025年の最新動向

火災保険や地震保険の保険料は、実は固定されたものではなく、社会情勢や自然災害の発生状況に応じて定期的に見直されています。2024年から2025年にかけても、いくつかの動向に注意が必要です。

保険料率の改定

近年、台風や集中豪雨といった自然災害が増加していることから、火災保険の保険料は全国的に引き上げられる傾向にあります。2022年10月には、多くの地域で保険料が値上げされました。今後も、この傾向が続く可能性は十分に考えられます。

また、地震保険料も、最新の地震予測などを反映して、数年おきに見直されています。こちらも長期的には上昇傾向にあると理解しておくとよいでしょう。

保険期間の短縮

以前は最長で35年という長期契約が可能でしたが、自然災害リスクの予測が難しくなっていることから、2022年10月以降、火災保険の契約期間は最長5年に短縮されました。

これにより、長期契約による割引の恩恵は少なくなりましたが、5年ごとに保険内容を見直す良い機会と捉えることもできます。社会情勢やご自身のライフスタイルの変化に合わせて、その都度最適なプランを選び直すことが、これからはより一層大切になります。

これらの動向を踏まえると、これから保険に加入する方はもちろん、すでに加入している方も、定期的にご自身の契約内容を見直し、最新の情報に基づいて最適な選択をしていくことが求められます。

おすすめの火災保険プランの選び方

「おすすめの保険はどれ？」と聞かれると、一概に「これです！」と答えるのは難しいのが正直なところです。なぜなら、最適な保険は一人ひとりの住環境や価値観によって全く異なるからです。

そこで、特定の保険商品を指すのではなく、あなたにとっての「おすすめプラン」を見つけるための、賢い選び方のステップをご紹介しますね。

Step1：自宅のリスクを知る

まずは、お住まいの地域にどのような災害リスクがあるかを知ることがスタートです。自治体が公開している「ハザードマップ」を確認してみましょう。川の近くであれば「洪水」、山の近くであれば「土砂災害」、海沿いであれば「津波」のリスクがわかります。リスクが低いと判断できれば、水災補償を外すことで保険料を節約できます。

Step2：補償範囲を吟味する

火災保険には、様々な補償がセットになっています。例えば、自動車保険に「個人賠償責任特約」が付いている場合、火災保険で同じ特約を付けると補償が重複してしまいます。このように、他の保険との兼ね合いも確認し、本当に必要な補償だけに絞り込むことが大切です。

Step3：免責金額を適切に設定する

免責金額とは、損害が発生した際に自己負担する金額のことです。この金額を高く設定するほど、保険料は安くなります。例えば、「5万円までの小さな損害なら貯金で対応できる」と考えるなら、免責金額を5万円に設定することで、月々の負担を軽くできます。

Step4：支払い方法を検討する

保険料は、月払いよりも年払い、年払いよりも5年一括払いの方が、総額は割安になります。家計の状況と相談しながら、最も負担の少ない支払い方法を選びましょう。

これらのステップを踏んで、ご自身の希望を整理した上で、複数の会社から見積もりを取る。これが、あなたにとって最高の保険プランを見つける、一番の近道と言えます。

最適な一条工務店火災保険の探し方

ここまで、一条工務店の火災保険について様々な角度から解説してきました。最後に、あなたが最適な保険を見つけるための重要なポイントをまとめますね。

• 一条工務店の家は標準で「省令準耐火構造」である
• 省令準耐火構造により火災保険料は大幅に安くなる
• 提携先の東京海上日動は手続きが楽で団体割引の可能性がある
• ただし提携先の初期提案は高額な場合もあるので内容の吟味が必要
• 保険選びで最も重要なのは複数社の見積もりを比較すること
• 一括見積もりサービスを利用すると手間なく比較できる
• 火災保険の相場は補償内容や建物の評価額で大きく変わる
• 保険期間は現在最長5年で長期一括払いの方が割安
• ハザードマップで自宅の災害リスクを必ず確認する
• 水災リスクが低いなら水災補償を外す選択肢も検討する
• 他の保険と補償が重複していないかチェックする
• 免責金額を適切に設定することで保険料を調整できる
• 地震保険はいらないという意見もあるが津波や延焼リスクのある地域は要検討
• 保険料は年々改定されるため定期的な見直しが大切
• あなたにとっての最適なプランはあなたの暮らし方や価値観で決まる